For Chainon
■Q.シェノンくんの本当のお名前と、アンジェ一族について裏設定などありましたら詳しくお聞きしたいです…!
□A.シェノンの本名はリュシアン(Lucien)です、意味はフランス語の光になります。他には輝いている、夜明け生まれ、等の意味を持つようです。暁時に生まれた、夜の魔法使いの明けの光となる――なんて意味も孕ませることが叶いそうですね。
アンジェ家には当主夫妻の他に妾が数人存在します。ユイは当主の子の八番目の生まれで、その上に母違いの兄としてカトル(17歳)とアン(14歳)が存在しております。六、七番目の子辺りに正妻に男児が生まれ、正式な跡目が出来たためにそれまで屋敷に居る事が出来たカトルとアン(実の兄弟)、そしてもう一人(奴隷になったのち病没)の男児は屋敷より排他されました。それはカトルが4歳、アンが1歳の時の出来事で其処からフランス語の4と1の数字の名前とさせていただきました。ユイの8の数字は領主さまがアンジェの八番目の子、と見抜いてなのか、偶然なのかは定かでは御座いません。正妻には女児が二人、男児が一名の子が居り、他の妾の許に排他されてしまいましたが男児が計三名、女児が一名、と云ったところでしょうか。ユイの母は一番最後の妾として迎えられ、リュシアンを初めに生み、生後間もなく取り上げられました。その下に生まれたシェリ(Cherie)とリュネット(Lunette)と云う二人の妹が生まれ、此の子たちは女児だから屋敷に残ることが赦されております。行く行くは力有る家に嫁がされることになるのでしょう。妹二人は兄と良く似た容姿と色彩をしておりますので、若し見掛けることがあれば一目でユイの縁者と知ることが出来るやも知れません。また彼女たちは密かに母からリュシアンの生存の可能性を語らているので、若しかしたらシェノンとはまた別の物語の切り口がこの先あったり、なかったり、するでしょうか。容姿としては一族の血を継ぐ者は皆、銀の眸をしております。カトルの髪色は青みがかった銀、アンは黒。カトルは物静かな青年で領主のお気に入り、アンは反抗的なため酷く扱われている奴隷です。この二人は兄弟で一緒にいることが多く、他の奴隷からは一線を引いている存在です。彼等にも生家での“本来の名”があったやも知れませんね。
アンジェ家は“怒り”の貴族でもあったように、当主の正妻は苛烈な性情を宿しております。シェノンの肩甲骨に有る閉じた翼のような赤い痣は、生まれついての物では無く人為的なものとなります。生後間もなく、正妻に依って首を絞められたことに起因し――正面から首を絞めると細い赤子の首には背まで指先が回り、丁度羽のような痣がつくこともあるようにて。Romanという漫画の設定をお借りし、翼のような痣を身体的特徴と致しました。アンジェの名には天使の響きを当てたのは、この痣を含めての事でした。妾の子とは云えど当主と同じ髪色の男児の誕生は正妻の逆鱗に触れ、その命は一度摘み取られかけました。未遂に終わりましたが、孤児となり“奴隷として生きている筈のアンジェの子”が普通に市井を歩んでいるのは、何時か彼女の眼に触れるのではないか、と裏方が震えていた裏話がLastにて御座いました。
For Emmanuel
■Q.エマさまが4thイベントでご自身にかけられた呪いについて、裏話のようなものがもしもございましたらお聞きしたいです。
□A.ごめんなさい、ありません……。(すいません……。)何故呪いという手を選んだのか、ということならばお話出来ることがあるのでお話いたしますと、領主さまから求められた覚悟というのを(PLは)領主さまの奴隷のような立場になれってことか?!隷属の魔法結べってことか!?と一度解釈しました。(実際のところはどうだったのかわかりませんが……)が、奴隷になった状態でサバト(フィロメル)くんの隷属の魔法を解くことが出来るのかしら……と悩んだ末に、エマニュエルというPCの“得意魔法”である攻撃魔法をかければ、ある程度自分自身でその後の効果を決められるんじゃないの?!と今の結果に落ち着いています。領主さまが納得してくださってよかったです…。サバトくんに魔力が移ったことで、エマの呪いは意味をなさないものに……なったのでしょうかね……?
For Lazaro
■Q.サンクくんに名付けかけていた名前、なんだったのでしょう。密かに気になっています。…が、他ペアの秘め事なので内緒にしていただいても構いません。
□A.ご質問ありがとうございます!ラサロがサンクくんに付けようとした名前ですが、実は本編の何処かに答えは存在しております!もしかしたらお気付きの方はいらっしゃるかもしれませんが、宜しければお時間のあるときにでもお探しいただければと思います。存外分かりやすいところに書いてあるので、そう難しく考えず軽い気持ちで挑戦くださいね。名前の由来ではありますが、ラサロにとってサンクくんはそう言う存在だったと言うことです。例に漏れずスパニッシュ系の名前なので、見つけられた方は気が向かれましたら調べてみていただけると嬉しく思います!最後の探索、ということで是非!
For Mathis
■Q.マティスさんが殺めた男とはお師匠さまでしょうか。又、お師匠さまは闇の魔法使いだったのでしょうか…?
□A.はい、その通りで御座います。マティスはひとり立ちをする際に師匠の魔法使いを殺めております。お察しの通り、マティスの師匠フィンスターニスは闇の魔法使いです。フィンスターニスはマティスのように密偵として働くことはなく、ターゲットの懐に潜り込んで私腹を肥やす謂わばヒモ(笑)でしたが、より良い場所へ移動する為に情報収集には長けておりました。
■Q.お兄さんは冬でもアイコンのような恰好ですか……?
□A.吹雪が吹こうと雹が降ろうと年中あの格好です。というのも肌を見せて相手を誘うというのもお仕事をする上でのマティスの戦略のひとつですので、寒いからと隠してしまっては駄目なんです。なので冬の寒い時期は魔法で多少なり体感は温かくしているのではないかな、と。じゃないと逆に寒過ぎて仕事になりませんから…笑。ちなみに恰好はインドのサリーを参照にして頂ければ。踊子のようにかなり肌は露出しているので、冬場は本当に寒いと思います。
■Q.【探索2】(身体に絡み付いていた使い魔はマティスを先導するようにスルスルと地面を這い、長年放置されてすっかり緑に覆われた廃屋の中へと消えて行く。“親”のにおいがする訳でもあるまいし。マティスも使い魔に続いて中に入る。)
【探索3】………エーヌ。(使い魔を呼び寄せて、彼の口へと其れを放る。――幼い頃よりそうして育てて来たのだから今更問題はあるまい。慣れたように手記を丸呑みした使い魔は懐かしい香りでもしたのだろうか、いやに上機嫌だった。)
上記のような特殊な、お師匠さんにも絡んでいらっしゃるエーヌくんにも設定がありそうで。“親”のにおいや上機嫌の由をお教え下さい。
□A.マティスの師匠、フィンスターニスの使い魔の大蛇がエーヌの親です。マテ ィスたちが訪れた廃屋はマティスが師匠と暮らしていた家で、エーヌも其処で産まれました。親のにおいというのは大きな蛇の抜け殻がその存在を示していたように、未だその廃屋に親の大蛇がいるからこそ。マティスはなんとなくその大蛇が生きていることは察しておりますが、エーヌの親の大蛇とも色々ありましたので(※お察しください)寿命でくたばっていればいいと思っていることでしょう。 上機嫌だった理由は手記よりマティスの師匠、フィンスターニスのにおいを感じ取ったからです。エーヌにとってフィンスターニスは第二の親です。実はエーヌ、彼此マティスとは20年近く共をしているのですが何故蛇がそんなに長生きなのかというと、フィンスターニスに寿命を別けて貰っているからなのでし た。因みに親の大蛇もそうです、その理由は可愛い弟子に可愛い使い魔の息子をあげて、寂しさを埋めてやろうという親馬鹿?師匠馬鹿?な理由からだったり。失った、もう会えない親のにおいを嗅ぎ取れば、その子供なら誰だって喜びますよね。
■Q.エーヌくんのモデルになっている蛇等はございますか?
□A.メキシカンブラックキングスネークという蛇が一応のモデルではあります。ものの、体長といい寿命といいかなりオリジナリティが強くなってしまいましたので外見だけ参考にして頂けましたら。黒い鱗で艶のある、とっても美しい蛇です。
■Q.探索5】(――子爵に会うにあたって、或いは例の…、役に立つ情報が。)
例の、とは何でしょうか?
□A.当時領主様に言われて調べていた、天秤教に関する資料のことです。裏でやっている仕事でしたので、あんまり表沙汰にしても面白くないかなあ…と言葉を濁させて頂きました。
■Q.Zeroでは雨に当たっていらっしゃらなかったのに【探索8】では雨に認識されていたのは如何してでしょうか? 物語の中で人を殺めていらっしゃったのでしょうか、それともZeroでは魔法を行使していたのでしょうか…。
□A.実はZeroの時点でマティスはずぶ濡れにはならずとも、多少なりとも雨に認識されておりました。世界に愛されている証拠、と強調したのも皮肉っているつもりでわざと書いておりまして、この頃から世界からの愛が途絶え始めていることに気付いていたのではないかなと。そして僅かでも服が濡れているところを見られたら拙いと裏路地に入ったところでシェノンくんと運命的な出逢いを果たした訳です。
■Q.mini1stの「今日はあの時と別件でちょいと話がね、」あの時とは一体…、何をなさっていたのでしょうか。
□A.またまたこれも裏でやっているお仕事のことでして、当時は天秤教と丁度関わりを持っておりました。そして天秤教に出された依頼を完成させる為に、その時初めて情報屋を訪れた訳です。
■Q.もしシェノンが未来を鎖し、マティスさん以外を拒絶し闇に堕ち共に居るしあわせのみを希求していたら、未来は変わっていましたか? 記憶を書き変えないで共に生きる道はあったのでしょうか……。
□A.残念ながら、例えそうだとしても未来を変えることは出来なかったと思います。マティスがシェノンくんを大切に、縛っていると自覚してしまった時点で、恐らくもう共に生きることは叶わなかったでしょう。今までのように無関心でいられればその道もあったやもしれませんが、仮に無関心を貫けたとしてもそうしたら領主訪問の時点で褒美を使うこともなくあっさりとシェノンくんを領主様へと引き渡したでしょうし、或いはマティスが記憶喪失にならない限り、矢張り共に生きる道はなかったので はないかと。
■Q.(少年の問い掛けに思い返すは彼の地の暗い教会の中――子供の悲痛な叫び声。魔法使いは小さく肩を竦めて首を振る。)……解けないこともないけど、俺には無理。
4thにて問いかけた隷属の魔法に関する回想、彼の地の協会、子どもの悲痛な叫び声、とはマティスさんは如何なる世界をご存知なのでしょうかと。
□A.天秤教の本拠地を訪れた際、マティスは不穏な声を聞きました。悲痛な子供の叫び聲、失敗だとの男の呟き。それが隷属の魔法に関するものだということは天秤教が何をしているのか知っているマティスが察するのは容易なことで、なればこそ彼の魔法の解き方はきっと碌なものじゃないのだろうと思ったのだと思います。万が一シェノンくんの身になにかあれば、それこそたまったもの じゃないですからね。
■Q.俺がなにやってんのかも、如何生きてきたのかも知らないでよくそんなこと言えんね。あーでも逆に知らねーからこそ言えるのか。
この辺りに関して詳しくお願いしますマティスさんの事たくさん知りたいです…。
□A.何処からお話致しましょう、というより何処まで話していいのでしょう。笑 幼少期に闇の魔法使いフィンスターニスに拾われてからの生活は、最初こそしあわせと呼べたかもしれません。魔法使いの素質があると告げられて、魔法を習って、教えられた魔法が成功した時の気分は正しく最高。だけれどそんな生活は勿論永く続くわけがないのです。というのもフィンスターニスがマティスを引き取ったのは単に魔力を宿しているからというわけではなく、ただ顔が好みであったから気紛 れに後釜を育ててみようと思っただけ、なのですから。そしてそれは唐突に、朝だろうが夜だろうがフィンスターニスの後釜として教育を施されるようになり、多分経験してないことはないんじゃないかってくらい色々とやられてます。(※教育の内容は察してください此処はR15禁サイトです)そんなことが50年以上もずうっと続いた結果、今のマティスが生まれたわけです。マティスが師匠を殺したいほど憎んでいるのは勿論その教育が原因なのですが、一番のわけは多分、彼でしか満足出来ない躯にされてしまったことなんじゃないかなあと。それがどうしても憎くて、赦せなくて、最悪で、100年経ってひとり立ちが出来るようになった際に認めたくないって意味も込めて彼を呪文で殺めたのだと思います。勿論 彼を殺めたって何の解決にもならなかったのですが。実際に飢えたこころは、数十年に渡って仕込まれた躯はどうしたって渇くばかりで、けれど絶対に師匠のように快楽を貪るだけの獣にはなりたくはなかったマティスは、得意の魅了を活かして情報を集める密偵として貴族やら領地の偉い方に就く生活を送るようになりました。…と語り始めたらきりがないですね!そして長い!わかりづらい!自重してない!ので、ある程度語れたのでこのくらいで…。あとの詳しいことは想像で、どうぞ。また機会がありましたら語らせてください!
■Q.4thでの“あの話”とは褒美のお話ですか、それともまた別の…?
□A.褒美のお話です。仕事を片づけられたら訳まえた上で望みを叶えると領主さまよりお言葉を頂いていたのですが、しかし序盤から其れを示しては後々勘付かれてあまり面白くないかなーと思って言葉を濁した結果あの話という表現になりました。
■Q.(一度は少年の色を傍にと求めもしたけれど、領主の許より少年を離すことも出来たけれど、でも未だクリアしていない条件がひとつ残っている。其れこそが立ち塞がる最大の分厚く大きな壁だった。)
最大の壁を乗り越え方とは一体何なのでしょうか……
□A.最大の壁とは自分自身のことを指します。以前にもいっていたように、俺が俺自身である限り――つまりマティスがマティスである限り、その壁は越えられるわけがないのです。乗り越え方があるとすれば其れは自身が死ぬ以外にはありません。なので、生きている内には絶対に乗り越えることはできません。
■Q.奴隷の少年の情報は領主さまへ渡していたようですが、エマニュエルさんの処にだけマティスさんを示しているだろう「橙」の言葉がなかったのは――エマニュエルさんだけ、見逃したのでしょうか?
□A.シェノンくんの友人を酷い目に合わせるのは気が引けて――と書けたらゲススパイにも人情があったのだなと涙を誘えるかもしれませんが、そんなこと在る訳ないですと先ず最初に謝っておきます、申し訳御座いませんでした…!とんだポカをやらかしまして、ええ、実は報告し忘れただけなのです…。ごめんなさいでは済まないレベルの間違いですし、領主様にエマさんの肩を持ったと思われても可笑しくありませんが、領主様に御指摘されるようなことがあればとりあえずてへぺろ★しておきます。
For GameMaster
■Q.領主様は何故少年たちの記憶を消して街に放ったのか、何が目的だったのか、その御心を知りたいです…。/記憶を失わせた奴隷の少年を使って、なにをしたかったのですか? 領主さまの目的は?/領主側での物語を少しでもお伺い出来ればと。/領主さまが少年たちを記憶喪失にしたことの目的など、差し支えなければ物語の全貌をお聞きしたいです。
□A.放った理由はその方が面白いからです。何人かの少年には意味を持たせて投げ出しましたが、殆どの少年は意味もなく投げ出されました。その前に領主はその少年を見限るような何かがあったのでしょう。数人の少年は、恐らく貴族が拾い、反乱の旗に掲げると思い投げ出しました。そうでなくとも忠誠を見るにはまたとない機会です。魔法使いに預けたまま暫く放っておいたのは、相手が魔法使いだとわかったからです。魔法使いに対しても好印象を抱いていない為、忠誠を見るために状況を見守っていました。最終的にはベアテくんとアスターを殺すことになりましたが、サンクくんは少し懲らしめるだけで殺すことはありません。もしもラサロさんの話を出すようであればサンクくんの記憶も奪われることでしょう。リナリアくんも大きくなるまで人形のように暮らしたことでしょう。アスターを殺した理由は、ウィルクラフトが魔法使いにとって影響力が強い存在だからです。その後、ウィルクラフトは奴隷解放運動に従事するのですが、そのことを見越して領主は動いていました。領主は魔法使いも奴隷も余り好きではありませんでした。
が、将来的には工場労働者や家令のような仕事につき、ごく普通に賃金をもらって生活するようになり、領主には逆らえないもののごく平凡な生活を得ることができるはずです。他の消えていった年をとった奴隷たちは皆そのように暮らしています。
■Q.4thイベントでもしもサバトが領主さまとともに帰ることになっていたとしたら、その後のサバトとエマニュエルさまの処遇はどうなったのか気になります。
□A.また時折訪れることでしょうが、それまでの間に上手く呪いを解いて他の場所へと行っていた場合はサバトくんとしての記憶が戻ることもなく平和なエマニュエルさんとフィロメルくんのお話が続いていたと思います。ご利用になりませんでしたが地下は安全ですので、他の語り手さんたちとコンタクトをとって、彼らもついでに地下に招くなんてことをしていた場合はフォースイベントが何事も無く終わるというシリアスサイトにしては酷いイベントになったことと思います。皆様あまり情報共有なさらなかったので特にそのようなことにはなりませんでしたが…。
■Q.隷属の魔法の真意…と申しますか、歴史と申しますか。如何にしてこの魔法が成り立っているのでしょうか。
□A.単なる思い込みを強くしたものです。ごくごく普通の魔法をかけ間違えた結果生み出されてしまったとんでもない魔法です。失敗作であるがゆえに酷くこんがらがっていて、並大抵の魔法使いでは解くことが出来なくなりました。簡単に言ってしまえばとある庶民の美しい少年に恋をした王様が自分のところに結びつけておくために魔法使いにお願いをして、魔法で絆が繋がってしまって万々歳。その頃は副作用も解っていなくて平和に暮らしていました。ところが或る日、少年と魔法使いが恋に落ちて、魔法を解いてくれと言い出します。腹を立てた王様が少年を叱ると、少年が苦しみだし、そこで魔法の副作用の主に逆らえないことが発覚します。王様は愛した少年が苦しむ姿を見るのも嫌だったため少年も魔法使いも放り出すことにしましたが、寂しさを埋めるために新たに美しい少年たちを侍らすため魔法使いにくだんの魔法を使うよう求めました。王様が魔法を使わせたと聞き、貴族たちにも広がり、魔法使いたちはその魔法を使うよう求められ…千年もするうちに、今のようになりました。そして始まりの物語は失われました。
■Q.例えば領主さまが亡くなったとしたら、領主と契約している“奴隷”の印は解かれるのでしょうか? 隷属の魔法の解き方は何通りございますか?
□A.領主が死んだら隷属の魔法は消えますが、血筋に現れるため、領主を継いだ血縁者、つまりドゥヴァくんが生きていらっしゃったらドゥヴァくんに引き継がれます。一族郎党皆殺しにすれば解くことが出来ます。他にも、印を付けた部分を物理的に切り離す(例えば心臓の上の場合は皮というわけではなく心臓をくりぬけば可能です。)、領主から許しを得る(この方法は探索によって得ることが出来ました。)、等々。いろいろ考えておりましたが、面白そうならみなさんが考えた方法でもOKを出すつもりでした。
■Q.レトアニア子爵は奴隷を持つことはないそうですが、彼等が助け、人として認めている“奴隷の印を持つ者”は何処からやってくるのでしょうか? 亡命の可能性を考えたことがあるのですが、領主さまの許可なしでは他国へはいけない、との制約もありますので…如何なる“奴隷”がかの地にて生きてゆくのか気になっております。
□A.隷属の印をつけた奴隷を所有する者が許さない場所へ、死ぬほどの痛みを得ますが、行くことは出来ます。その為一生痛みを引きずりながら生きていくことを覚悟すれば亡命することも可能でした。然し幼子の体力で激痛を耐え続けることは困難でしょうから、一月も耐えれば立派なものでしょう。レトアニア子爵領ではそれを解く方法を探していましたが、どれも魔法使いの命を奪うものばかりでまだ結果は実っていません。よってレトアニア子爵領に亡命した場合は、一月ばかりの平穏を得るだけで、何も解決に至らないというエンディングに至る予定でした。
■Q.天秤教とは一体?
□A.単なるブラフです。調べる意味はとくにありません。一応設定上は例の国から始まった宗教で最近豪勢を極めていますが、深く突っ込んでいくと隷属の魔法をなくす方法を手に入れることが出来るのですが、世の中の金に困った親に売られた少年少女が隷属の魔法によって調教され、それを解除して従順な奴隷として取引されるというエンディングに至る予定でした。語り手の方々には関係のないことですが、他の中堅貴族のもとにいた奴隷たちは悲惨な運命をたどることとなる、少々後味の悪い幕引きとなったことでしょう。マティスさんが接触していましたが、下手な情報を渡してしまったときには恐らく…。
■Q.ルフトゥくんの【冒険6】にて、もしルスカさんから横レスが無かった場合、ルフトゥくんはどうなっていたのでしょうか?
□A.24時間以内に活動が無かった場合PCロストで処理させて頂こうと思っておりました。"魔法使いは長寿"、"命を魔力として魔法を使っている"、"難しい魔法を使うと命を落とす"というヒントをバラまいていたなかでの魔法を使う行動には勇敢と言うべきか向こう見ずというべきか…。もしかしたら参加者様を一人失うことになるのではとはらはらしましたがルスカさんの迅速な人命救助で生き返って本当に安心しました。ちなみにあのときルスカさんはルフトゥくんの寿命分、つまり100年分程度の命を失っています。
■Q.マティスさんのラストにて
…俺に、おまえ相手に“魅了”なんて使わせんなよ。(魅了し、こころを奪えば忽ちに魔法使いの言うことはきっと何でも聞いてしまいたくなるだろう。そうするのは容易いし、抵抗されずに魔法を施せる最も簡単な方法ではあるけれど懸念されるのは体力の消耗だ。)
上記の場面があるのですが、既にマティスさんに魅了され愛しているシェノンに魅了魔法を使ったところで効果はあるのでしょうか?
□A.マティスさんの魅了の魔法は恐らく人を思い通りに操るくらいメロメロにしてしまうようなもの、殆ど催眠術に近いものだと考えています。好きだから言うことを聞かないなんて真似ができるのがキャラレスではありますが、ドレインでは強制ロールを認めるスタイルですので、マティスさんが魔法を使った場合は横レスにて何かしらの行動を強制しようと考えていました。
■Q.FREE「苦悩の領主の頼み」にて、伏せられていたバルドさんへの頼み事は?
□A.ユイくんの居場所の捜索です。実はいうとドレインの舞台設定上シェノンくんがイレギュラーな存在でした。他の子は魔法をこれが成功した場合、よっぽどのことがない限りはバルドさんへ優しい言葉をかけようと考えていました。
■Q.4thでのバルベアスレにて(私の―は―――で―えるのだ。)の此方は、何と仰ったのでしょう? 己の血を継ぐドゥヴァくんもいらっしゃるので…私の血は此の代or私の代で潰えるのだ、等と考えてしまいます……。
□A.その通りで御座います。領主様は新進気鋭の新しいもの好きです。誰も領主様について探索しなかったため出てこなかったのですが、実は領主様には兄がいて、その兄は魔法使いです。魔法使いはこの地を収めてはならぬという不文律があります。兄に魔法があると気付いた元ノースウィンド領主が地下牢に押し込めていたのですが、時折そこに下りて遊んでいた領主は何故そうしなければならないか不思議に感じていました。ノースウィンド領主の血筋から魔法使いを出してはならないと考える父、子どもながら不思議なまでのバルドさんのノースウィンドの血への執着を見て、いらだちを覚えていた領主は、或る日一冊の本に出会います。簡単に言ってしまえば民主主義の権化みたいな本なのですが其れを読んで感化されてしまった領主は自分の命が続くうちに議会制に切り替えて、貴族を上手く丸め込んで民主主義化しようと考えています。完全に自分のエゴです。ちなみに魔法使いの兄は領主を哀れに思い領主の野望を助けています。卑屈そうな魔法使いとは別の存在で、領主を殺そうとする語り手がいた場合には出現する予定でしたが、兄が出るような緊急事態には陥りませんでした。
■Q.4thのマティシェノスレにて「お前のことは出す気はなかったと云うのに、勝手に出て行って。」と仰っておりますが、やはりエンネとの入れ替わりの件でしょうか。
□A.その通りです。上記にも御座いますように、シェノンくんは特に外に出す気がありませんでした。エンネくんが本当はマティスさんに出逢っていたのかもしれませんね。蛇足になってしまいますが、エンネくんは病死です。
■Q.探索で紡がれていた隷属の魔法の関係者つながりがよくわかりませんでした。バルドさんやエマさんのお師匠様との関係も理解力不足で分からず……ウォーキング氏まわりの人間関係が知りたいです。
□A.無駄設定すぎるのですが、バルドさんはウォーキング氏を知っている程度であり、エマさん・ラサロさんの師匠とはお知り合い程度です。ですがエマさんの師匠はウォーキング氏と懇意にしており悩める彼を助けるために動いておりました。結果が失敗に終わりますが…、ラサロさんの師匠もウォーキング氏と友人関係にあり、彼も彼でウォーキング氏を助けるために研究をしましたが結局何事も無く終わりました。至る所で友人がいますが、ノリで作るので整合性が失敗している場合も御座います。
■Q.漆黒の魔法使いについて知りたいです。
□A.この物語で出すかもしれないと考えていた魔法使いが三人います。最悪の魔法使い、漆黒の魔法使い、謎の魔法使いの三人です。最悪の魔法使いは、仲間にすることが出来れば領主を一網打尽にすることが出来ますが、基本的には領主の仲間です。領主と昔なじみである隣の国のとある領で出会うことが出来ました。性格は苛烈で、人を殺すことにかけては右に出るものがいない、神から祝福されていない最悪の魔法使いですが、寿命の長さが尋常ではないので恐らくこれからも暫くは生き続け人を殺し続けるでしょう。人を殺すことに罪悪感を覚えない男ですので、皆さんの物語に関わることがないことを祈ります。漆黒の魔法使いは、一宿一飯の恩義で領主のもとで働いている子飼いの魔法使いです。特に名前もついていないほどのちょい役で、殺そうと思えば簡単に殺すことが出来ます。謎の魔法使いは領主の兄です。領主のためなら語り手さんを殺すことも辞さないでしょう。若く力に溢れていますので相当頭を使わない限りは太刀打ち出来ないという設定です。