Emmanuel & Philomele

し、……死にたいッ!(とあるマンションの角部屋にて。大晦日、ノート型PCで某SNSを開きながらエマニュエル(28)は縁起でもない独り言を言っていた。開かれた画面には、『遅ればせながら冬コミお疲れ様でした(可愛らしい顔文字)……』などと打ち込まれており、普段のエマニュエルを知るものならば腹を抱えて大爆笑、あるいはものすごい勢いで引いて行くだろう内容である。
└一瞬じぶんは寝ぼけてるのかなと本気で一度ページを閉じて二度見したことを覚えています。エマさまはもちろんPLさまのロールのギャップがとんでもなく素晴らしくてこちらもついつい悪ノリしてしまいました。

てのひらに……いや、やっぱりこんな話はやめましょうよ……。
└エマさまの!!こだわり!!!

じゃっじゃーん!どう?エマ、僕ってかわいい?(掌を下に両手を伸ばし片足を軽く浮かせたポーズは、ワンピースの持ち主であるキャラクターの物まねだ。
└かわいい(確信)

Mathis & Chainon

(ごろりと仰向けに寝返ればシンプルな白い天井が映りこみ、更に隣より聞こえる寝息は知らぬ男の寝顔より。しかし男の生業を思えば此の光景はなにも不思議なことではない、――男は所謂売り専だった。其の片手間に写真モデルの仕事をしたり秘書の資格を取ったりとかなり不規則で安定の無い生活を送っているが、19歳より始めて此の方今年で23歳、売り専ひとつで生活に困らないほどの稼ぎは十分に出せているのだから。)
└現パロのマティスさん、と考えてホストかしら…流石に売り専はないだろう、と思っていたらほんとうに売り専で真顔になりました。ええ…、23歳、大人の魅力が美しい時ですね……。

「  、やっ ば……!! ッン、……ちょ、だーめだってば。」
└…思わず眼を逸らしたくなる色っぽさがあるなあと。

――っマティスおにいさん……! …おかえりなさいっ、どうしたの、なにかあった? 大丈夫?(寒さと寂しさと少しの空腹感。賢しい子なれど一時間の待ち惚けは身に染みる、――銀色に涙を浮かべて、青年へ募らせる愛慕のままにぎゅうと抱き着いた。新年の挨拶も忘れ、家よりのお土産は扉の脇に置かれたまま。久方ぶりに味わう青年のぬくもりに顔ばせを埋め、頬を摺り寄せる。小さな体は既に冷え切っていた。)
└早く帰ってこなくてごめんね!!とぎゅうっとしてあげたいです。身体が冷たくなるまでマティスを信じて待っていてくれるのなんて本当にシェノンくんくらいなものです、是非マティスにシェノンくんの爪の垢を煎じて飲ませてやってください。

(早くに事故で両親を亡くし、引き取り手となった父方の弟――其の男の生業が所謂ソッチ系であり、幼少の頃より変態共の趣味に付き合わされて来たことは言わずもがな。そうして育てば辿る道は嫌でも同じものに染まり、男の手元を抜け出した今でも其れだけは離れられずにいる。もっともだからといって資産家の親族の方に引き取られていればと思ったことなどないし、訪れる客の中には政治に絡む金持ち連中や議員なんて偉い立場の者も少なくはない故にその手のコネに関して困らないことは男にとって幸いだった。 そんな男の生業を親族が快く思っていないことなど当然で、最早絶縁状態にあるといっても過言ではなく。しかし毎年――否、下手したら其れ以上の頻度で自ら男に会いに来る変わり者の少年が居た。何処を如何してこんな碌でもない男に懐いてしまったのか、男自身も理由などサッパリわからず、甘え慕う少年を思えばただただ溜息しか零れないのだけれど。)
└どの世界のマティシェノも拗らせる運命にあるのかしら…、と現パロマティスさんの生い立ちやシェノンとの関係性を鑑みてしみじみと。

別になんもねーってば。つかこんなになるまで待ってるとかばかでしょ。冷たい、離れて。(少年より向けられる感情は何時だってくすぐったくって痒いばかり。そんな少年の思いを無碍にするように、ぐい、と肩を押して抱き付く少年を少々強引にでも引き剥がすことに成功したならば、さっさと部屋の鍵を開けて中に入ってしまおうと。)
└デレが少ない!笑  と思ってしまいまして。本編では甘かったですし、赦されていたことでもあったなあ、と。

「ね、お兄さん。…紅茶飲んだら、ぎゅうっとしていい?」
└遠慮なくどうぞ!!!!!(両手を広げるポーズ)

「…、……そーいうのが余計な世話だってんだよ。」
└こういう葛藤が垣間見えますと現パロの設定を深めたくて仕方がありません…、お兄さんを甘やかして愛で溺れさせたくなります。

――は?………、…俺がいいよーとでも言うと思ってんの? ヤだ。鬱陶しい。(思い掛けない言葉にぴたりと一瞬、砂糖を投入していた指が止まる。けれど直ぐに嘲るような笑みが男の口元を彩り、拒否を示そう。)
└手酷くされて美しい素敵…と思うのは被虐趣味だろうかと思いつつ、マティスさんが麗しいからそれだけでよいのです…。

ぎゅうってすんならアイツにしなよ。会うの久し振りだろ?(甘い紅茶へと口を付けつつ、空いた片手で指差すは寝室のゲージの中。其処から此方をじいっと見詰める円らな眼の闇を切り出したような黒き蛇の名は、エーヌ。少年も馴染み深い相手だろう。)
└エーヌくんは居ないかなあ、と思っていたのでいらっしゃってすごく嬉しかったです…!

……ないない、おチビちゃん相手にそれはねーよ。(抱き締められることも抱き締めることにも商売柄抵抗は無い、けれど例えどんな大金を積まれようとも少年に対してだけはそんなことをする気は何故だか一切起きなかった。穢したくないと、大事にしたいとでも思っているとでもいうのだろうか。考えないように小さく被りを振っては、馬鹿馬鹿しいと飽きれた様に肩を竦めて見せたのだった。)
└お金だけならあるし…、と邪な考えを懐いていた背後の志が折れた瞬間でした……笑

「…そ、ぎゅうって強く締め付けてやんの。そんだけでイチコロ。」
└教えてくれるんだ?! と吃驚しつつ、思わず魔法使いさまの方を見てしまったりもしまして…、笑


Ruska & Lucht

……おーい、お父さんは外で雪かきしてくるから。もうじきルフトゥくんも着くはずだ、はしゃぎすぎるなよ。(玄関で防寒具に身を包んだ男が屋内へと声を張り上げれば、「わかったー」「はーい」「もうじきって、いつー?」なんて声が響く。)もうじきはもうじきさー(答えにならない言葉を残しては屋外へと出て行ってスノーダンプを手にえっさほいさと玄関前から入り口までの除雪に励む。毎朝の習慣になった除雪も今朝は雪がちらついてない故にさほど大した仕事ではないが、せっかくお客が来るのだからといつもより丁寧目に雪を寄せていく。その庭の傍らには不格好な雪だるまが5つ並んで――僕たちとお兄ちゃんの分とは製作リーダーの息子曰く、来客を今か今かと待っている)
└お父さんしてるルスカさん可愛いです。