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陽光
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Baldo
&
Beate
「当たり前だろ。あれだけ盛大にぶつかって、俺しか痛くなかったらおまえの額を叩き割ってやるところだったよ。」
└優しく額を撫でながらのこの台詞…バルドさん流石です恐ろしい………。
(奴隷の印から離れた白が、木枝の如く細く乾いた指へと触れて組まれた指間に己の爪先をねじ込む。吹けば飛んでしまいそうな貧相な子どもに、縋るならば掴むならば他の何でも子ども自身ですら無く、此の真白に縋れと教養するかのように。)
└行為で伝えるところが好きです。
└バルドさん式スキンシップは出会い頭から絶好調なわけですが、“此の真白に縋れ”という表現がバルドさんならではで印象的でした。
(家畜。多分、羊や馬などの獣のこと。己は人間である―筈、自分のやせ細った手のひらを見て目を丸くし、)あまり、おいしくなさそうです。(豚や羊のように誰かの胃袋の中に入るとしたら食べるところが少ない以上に途中で吐き出されてしまうだろう。若し食べるならと上目に少年を見たが―矢張り食べられる部分は少なそうだ。矢張り人間は食用に向かないと、―字面通りの疑問を心のなかで解決したけれど、―根本的問題が立ちはだかっている。)
└その発想は無かった…!と衝撃を受けるのと同時に、おいしくなさそうという何処までも消極的な考えに思いがけず笑ってしまいました…大丈夫!ベアテくんはきっとおいしいよ!笑
└バルドさんに家畜と説明されてからのこの反応…かわいすぎやしませんか…。
………仕方ないなァ。贅沢な仔、自分から俺に所有して下さいって頼めないの?(傲慢に微笑んだ真白は痩せこけた頬に唇を落とし、紅玉を細めて「名をあげる。」と囁いた。何も持たない子どもに名を与える行為は、其の存在を縛り所持するに等しい行為だから。奴隷の印程に明瞭且つ絶対的な効力は持たないから、当人が拒絶しようと思えば出来る程度の強制力。白い指が相貌の輪郭を擦りながら、思案の色に暫し浸る。)
/Fast/バルド/バルドさんの紅玉に見詰められて言われると頷いてしまいたくなるのは何故でしょう…滲み出るカリスマ性が素晴らしいです。
「全てが白で覆われはじめ言葉を紡ぐことさえも忘れ何処にもやれない視線をうろうろとさせていたところに耳から脊髄まで一気に駆け抜けた白熊の唸り声に小さく悲鳴を上げた。逃げられないと、どうしようもなく痛感する。」
└見ず知らずの魔法使いに迫られて、外には熊が…これはもう逃げられないと誰だって思いますとも。
少年の言葉は途切れる事無く流れ進む。けれど喋っている最中の子どもの声を遮る事も、急かす事も無かった。もし口を挟みたそうな反応が僅かでも見受けられたなら、音の奔流を止めて彼の髪を撫でながら待つ程度の気の長さは備えている。」
└言葉としてでなく態度に愛情に溢れていて素敵です。
Emmanuel
&
Philomele
――ふふっ、(擽ったさに思わず漏れた声は小さく、けれども閑寂な空気を震わすには十分だったかも知れない。ゆっくりと上体を起こしてみれば毛布が肩からずり落ちる。寝惚け眼に映るのは一匹の山犬の姿。大きな体躯には不思議と恐怖は抱かずむしろやさしく感じられるものの――この獣を、少年は知らない。柔らかな布地と揺らめく炎とこの生き物の体温が少年の冷えた身体を温め、束の間の幻想を見せてくれていたのだということも。思考が追い付かないまま、相手の視線を追うようにとある方向へと顔を向ける。とろりとした瞳が椅子に腰掛けた男性の存在を認めて、僅かに見開かれた。静寂さを体現したかのようなその姿は陽光に照らされながらも生気を感じさせず、それがかえって少年には酷く 幻想的に感じられたよう。)…………ここは天国?僕は死んでしまったの?(その場から動かぬまま投げかけられたその問いは、未だ半分は眠りの世界に居るかのように恍惚とした響きで紡がれる。零れんばかりに細められた瞳は確かに青年を見据えていた。これほどまでに静やかで、温かで、柔らかな世界に覚えなどなかったから――それこそ、常世の国以外には。)
└ここの、雨の日の翌日目覚めたサバトからにこやかな少年となったメルちゃんが軽やかでうつくしくってかわいくて神聖で……ふう……。
└天国との表現にいろいろと考えてしまいそうになります。
僕、あるべきところがわからないの。どこから来たのか覚えていないの。ちっとも、ほんの少しもよ。――ふふっ、ふしぎねっ。(ころころと笑う様子には戸惑いも不安も滲まない。
└無邪気に笑う姿が可愛らしい分だけ置かれた状況の異常さが浮き立つ気がします。
……近寄ってはなりません。(にこやかな微笑みと共に、己と少年の距離が一歩縮まる。エマニュエルは肩のあたりをすこし強張らせながら、咄嗟にそう口にしていた。)
└エマさまとの出会いのなかでも特に印象的な場面でした。最初は確かに触れ合えない距離にいたのだなあと、後々のことを思うと感慨深いものがあります。
うん。ちゃんと考えてみたけどね、だめみたい。わからないの。ほんとのほんとに、なにひとつ。生まれたてのけものって、こんな気分かしら。
└サバトくんのこういう細かな言い回しにびりびりきておりました。
それなら僕が思い出させてあげる。安心も、うれしいも。
└この瞬間からエマニュエルさんとフィロメルくんの関係性が見えた気がします。当たり前のように言い切るフィロメルくんが恰好よろしい。
――うんっ。ふたりの約束ねっ。ちゃんとあるべきところを思い出すから。それまで僕のいのちは、あなたのものにして。……ありがとう、僕ね、いまとってもよろこんでるの。うれしいの。ここって天国よりもずうっとすてきなところねっ。
└ラストを迎えた今となってはサバトくんとフィロメルくんの入り混じった状態に慣れてしまっているのですが、こうしてあらためてログを読み返すとサバトくんはほんものの少女みたいですね……かわいい……。
――……あなた……天国など、見たことがないでしょう。
└見てたら大変です、と思いつつ、エマニュエルさんの静かな突っ込みは何故かいつもわたしの腹筋をさらっていきます…。
45
(返事を聞く前に、男は炊事場へ。それまでは、少年の愛らしい囀りが日常にひとつ増えた程度で、丘の上は静かなことこの上なかった。しかし、少年が着替えている間。――ガシャンッ!というけたたましい音、激しい水音など。異音が聞こえてきたはずだ。炊事場では、小麦を練って焼いたパンを確保した男が慣れぬ様子で立っている。)……。(エマニュエルはこの上なく、料理というものが苦手であった。)
└うちの魔法使いさまがこんなにもかわいい…それまでの静謐な雰囲気との落差に思い切り癒されました。
└………。がツボです。ただ静かに呆然として立っているだけで面白いです。エマニュエルさんがかわいい。
└ドジっ子の香りがひしひしと
└生活力のなさが……。
エマヌえっ――、……エマニゅいる、……。
└やっぱりそうなるよね!?噛んだの私だけじゃなかった!と安堵しました。笑
……他がよろしいなら、今度こそスコーンになるかもしれません……。
└心底フィロメルくんの名前がスコーンにならなくてよかったな、と。笑
……彼は――エテと言います。夏の生まれのこどもなので、そう呼ばれるようになったのです。彼のきょうだいもみなそう呼んでいますよ。……あなたの名は……。
└エマさまの過去を知ったいま読み返すと、ここでエテの名前を説明してくださるだけでも胸の痛むできごとだったのではないかと…感じてしまいました…。
ふたつも得意なものがあるなんて、エマってすごいのねっ。エマは毎朝パンとスープとたまごを食べるの?
└この褒める才能!!!!!!!!
刻んだ野菜を沸いた鍋へ放り込み、惑いながら味付けをしている際――ふと、)……フィロメル……、(浮かんできた名があった。少年を見下ろし、今度は確かな声で言う。少年を呼ぶために。)フィロメル――小夜啼鳥の名です。……といってもわからないでしょうが。……他がよろしいなら、今度こそスコーンになるかもしれません……。
└全てはここから始まったのだなあと胸がいっぱいになります。柔らかく歌うような響きも歌う鳥の名前をいただけたこともエマさまと似た発音であることも、なにもかもが幸せでPLさまのセンスに感極まりました…本編では小夜啼鳥を意識した表現を使わせていただくことも多く、ここでの名付けがなければまた全く違う物語になっていたのだろうなあと思わされます。スコーンを付け加えるエマさまのお茶目さもまたかわいくて愛おしいです。おかげでスコーンは小鳥さんに受け継がれました。
――フィロメル。フィロメル。っふふ、スコーンよりずうっとすてき!ありがとうエマ、僕って今日からフィロメルねっ。(深海を見上げる双眸は、陽光を反射する浅瀬のように輝いた。歌うように喜びを伝え軽やかに足踏み、ここが炊事場でなければ踊り出していたかも知れない。――同じ名前を持つのは一体どんな鳥なのだろう。湧き出る興味は食卓での話題にするとして、まずはどうにか完成させられた料理たちを青年と一緒にいただくことにしよう。平生ならば机に並ばないという特別な朝食の数々も、明日からは日常の風景と化すのだろうか。少なくとも少年はそうするつもりである。うんと冷ましてから口にしたスープは、何だかとても特別な味がした。――新しい一日の幕開けは、小夜啼鳥のさえ ずりと共に。)
└1stイベントからすでに語彙が足りなくなるほどこのシーンはすてきにかわいいです……かろやかなメルちゃんかわいいなあ〜〜〜。
朝日に透ける少年の髪をながめたとき、エマニュエルの中に青いひらめきが走った。それは、霧が開けるよりも唐突に、鮮やかに、確信として刻まれる。――己は間違いを犯したのだろう。奴隷の身分だと明かさなかったことではない、名をつけたことでもない。彼を助けたことこそが、誤りであった。自分は揺れるだろう、これからも。大樹にひとしい年月を生きようとも、大樹にはなれやしないのだから。あの日から、己の手は死を引き寄せることしかできなかったというのに――……。一口ふくんだスープの味は、塩でも入れすぎたのか、すこしだけ辛かった。)
└ここでのエマさまの心情と葛藤が繊細で引き込まれます…静かな朝の微かな不穏にどきりとしました。
Mathis
&
Chainon
(触れる指先の根源を辿り、薄く開いた紅淡色の寝ぼけ眼にぼんやり淡く映り込むは肌色の輪郭。仕事で常々見慣れた光景だ。気だるげな、吐息混じりの掠れ声が唇より零れる。触れて来るのは行為の合図か或いは構って欲しいのサインか、仕方がないなと言うように口元は蠱惑的に薄く弧を引き、緩慢な動作でしなやかな長い腕を未だはっきりとしない輪郭の頬へと伸ばして――)
└艶やかなマティスさん…、お仕事の情景を描くことが出来て眼福です。
「んーーーー……………もー…朝からサカってんじゃ………………――ぁ、 れ…っ?」
└邂逅のシーンが斯様な勘違いとは思っておりませんでした…笑 度肝を抜かれつつ、お兄さんらしい始まりにときめいておりました。
おねがい、僕をひとりにしないで。お兄さんから、離れたくないの。…離さないの。(ぎゅう、と青年の服を握ったまま、交わらずとも銀色は天を仰ぎ、紅淡色を映そうとし。
└起き抜けの少年の中で随一な可愛らしさです。
(マティスさんでもないのに)こちらこそ離すものかと言いたくなります…。
……どれい。…りょうしゅさま、…もどる……? ――っや、いや! 待って……!(解せぬ己や現状よりも、青年が傍から離れてゆくことが少年の心に漣を呼び、感情を迸らせる。毛布から飛び出し、青年の後を追い掛けた。全快に至らぬ矮躯は未だ気怠く、まろぶように厨房へ至っては、青年が纏う絹に指先が縋り付く。)おねがい、僕をひとりにしないで。お兄さんから、離れたくないの。…離さないの。(ぎゅう、と青年の服を握ったまま、交わらずとも銀色は天を仰ぎ、紅淡色を映そうとし。不安に眉が八の字を描くも、言葉は縷々と。)
└初っ端から心臓を鷲掴みにされた瞬間でした……
あーもー、まだ体調が悪いってんならちょちょっと治してやるからさっさと って、はぁ!!?え、ちょっ…覚えてねえって――…マジ?(ぽかん、と呆気に取られるのも無理はなかった。思い掛けない言葉にたらりと冷や汗が伝う。)
└感情表現が豊かなマティスさんですが、冷や汗の描写までは中々。うっかり拾ってしまった奴隷の少年の面倒くささが如実に滲んでいるのも、臨場感があって好きです。
└その様を想像してマティスさんが可愛らしく見えました。
(助けてくれたのでなければ、何故。未だ熱の尾を引く体は正常な思考回路を奪い、迷路へと少年を導く。くしゅ、と小さなくしゃみと共に身を震わせれば、怖気が矮躯を蝕んだ。ふるりと震える体躯は現状への不安と、治り切らぬ風邪ゆえに。銀色に薄い水の膜が生じ、)お兄さん、お兄さん、…僕をひとりにしないで。
└ズキュウウウウウンッ!(効果音)ああこれだから天使はもう……すき……!
「……俺はおまえを拾っただけで、飼い主なんかじゃねえよ。」
└冷たい言葉で、背筋がぞくりと致しまして…何だかとても心に残っている言葉です。
ま、ここに残りてえってんなら勝手にしろよ。それでおまえがお咎め食らったって、俺はなーんも知らねえからな。」
└本編を終えてから改めて読み返しますと、此処まで変わっていたのだなあ、と。
ん。余りものでも良けりゃどーぞ、ちょっとはあったかくなるんじゃねえの。(少年の目の前に差し出すは砂糖と蜂蜜のたっぷり入った甘い甘いホットミルクの入った鍋。生憎とマグカップは客人用の用意が無い故に、しかし味に変化はないのだから問題は無い筈だ。飲み難いだけで。)
└ここからマティシェノのホットミルクは始まりました!笑 お鍋のままでも頂戴出来るとは思っていなかったので、うれしかったです。
……いちゃ、いけない?
└居て!!居てください!!!とPLは全力で叫んでおりました…。
…――うんっ、僕、ここに残る。ご主人さまより、お兄さんがいいの。…ね、ずっとここにいさせて。お兄さんの傍に、いさせて。
└こんな風に言われて断れるひとがいるでしょうか?いない。いるわけない。出来るわけがないでしょう…!ああもうかわいすぎる…!!
そ。奴隷だけが持ってる印。それがある限り、おまえは永遠に自由にゃなれねーの。で、おチビちゃんの鎖は――…こーこ。(細く艶やかな淡い水色を掻き分けて、魔法の痕跡を辿り導かれるようにして冷え切った指先が少年の白きうなじへと伸びる。一般人は愚か施された奴隷ですら見る事は叶わないその印は奴隷の躾にも利用されているように、主が念じるだけで凄まじい痛みを発生させるのだという。言うなれば呪いだ。薄らと唇が弧を引く、印の施された位置はまるで首輪のようだと。)
└シェノンは動じておりませんがPLはマティスさんのこの艶めかしさの虜に…。
…あっそ。じゃあ精々俺に構って貰えるくらい魅力的な男になるこったな。(厭きれすら含む口調は溜息にも似た短い息と共に表へと。地位も情報も何も無い奴隷の少年を求める日など永久に来ないに違いなく、)」
└1stではどれだけ距離を縮められるか読めず、只管喰らいついてゆこう、と思っていたのですが…思い返すとほんとうに変わってくださいましたね、マティスさん。
(示された選択に「OK、」薄く笑んでは少年の求める情報を述べよう。)
└処々に見られるマティスさんのOK、とのお返事が好きだったりいたします。
「趣味はー…んー…スルこと。キモチイイことすんのは超スキ。」
└ユイであったら、記憶があったら食らいつけるのに! とじたばたした科白でした…。
…なにをスルの? どうしたら、キモチイイの……? 僕にも、できる?
└変なこと教えてごめんなさいとPL様にゴリゴリと床に額を押し付けながら土下座しつつ、叫ばせてください。そんなことさせません!!!!させるわけがありません!!!シェノンくん自分を大事にしてーー!
「………本気で知りてえってんなら教えてやらないこともねえけどさ、」
└記憶が消されなければ、ゆくゆくは「お兄さん、おしえて」って薄い本携えておねだりする予定だったんです…と、伏線の回収を考えておりました。でもほんとうにお兄さんからいろいろ“教えて”もらいたいです、シェノンなら大丈夫なようですし!
「……おチビちゃんってばほんとに、物好きだよね。」
└お兄さんが好きなだけなのです。
とことん引っ付いて捨てられないように、お家に置いて貰えるように頑張ろう! と、只管に食い下がることばかりを念頭に置いておりました。甘えたがりな少年にしてみれば世界の邂逅で、誰よりも何よりもいとしいひととの思い出深き日。彼の事を知りたいと、心に芽吹いたあいと共に真直ぐと、マティスさんだけを求めるように。甘えたり泣いたりと忙しかったですが、お兄さんと共に在る事が唯一の願いで。初めからこの願いは変わらず“お兄さんといっしょにいたい”それが銀の少年の核で、行動の軸になるものでした。
Lazaro
&
Cinq
すっげーいい匂い!なっ、あれ食っていい?(覗き込んだ厨房の先に居た大きな体の男に対して臆さず発する言葉からも明かであろうか。人がいたという喜びも相乗効果で、あたたかな場に並ぶ美味しそうな香りを放つそれらがきらきらと素晴らしいものとして光って見えては高揚感を湛えた瞳で彼の傍に駆け寄り、その腕をぐいぐいと引こうか。「腹へった!」と何もわからない何もしらない状況を訴えるよりも今この香りに刺激されて思い出した腹部の訴えを伝えよう)
└誰も何もわからない状態にも関わらず匂いに刺激されて思考が食べ物一色に染まってしまう所が等身大の子供ならではというか、サンクくんらしさ全開で癒されました。
└何もかもすっ飛ばしての第一声がこれというのがサンクくんらしくて、お腹いっぱいおいしいご飯を食べさせてあげたいです。
(大きな身体で厨房に立つ姿はやや不釣り合いとも見えようか。スープの味見をしてから仕上げに味を整えて。さて。準備は出来た。丁度焼き上がったらしいパンを竈から取り出して皿へと盛り付ければ、机の上へとスープと共に並べて完成。お次は何か温かな飲み物でも――そう思い、昨日街にて購入した牛乳を鍋へと移して火に掛ける。次第に沸々と気泡が浮き始めたそれに視線を落としながら、随分とまあ献身的なものだと自らで思い至った。拾った人間の責任か、人助けを生き甲斐とする誇りなのか。どのみち、あの少年が全快するまでの短い間だと言い聞かせては、頭を振って――人の声に、一瞬だけ動きを止めた。)
└ラサロさんが料理をする姿ってとても絵になると思います。
焼きたてのパンの香ばしい匂いに惹かれてパンを手の取り齧り付き)な、おっはんはれ?ここどこ?俺なんでほほにいんの?(合間に「うまい」との声が挟まれながらも思い切り口に含みながら、
└その光景が目に浮かびます。ラサロさんの料理、美味しそう。
わかんなきゃだめ?……あっ食ったもんはかえせねーからな!(はっと気づいたように目を瞠ったのならば、慌ててスープの入った器を手にしては渡さないとの意思表示。彼との思考のずれには気付かぬままに今度はスープを急いで飲み始めんと――)
└こういう仕草がサンクくんの子供っぽくってかわいい所だよなーと微笑ましい朝の光景にニヤニヤ。
だろうな、そんだけ食欲があるんなら上等だ。……急いで食って詰まらせんなよ。
└ラサロさんがお父さんにしか見えない………(顔覆)
さっきの答えと大して変わってねェよ、蒸かした芋食わせるぞ。
└ラサロさんって案外短気ですよね。笑
Lennart
&
Linaria
(閉じられたままの瞼はぴくりとも動かないが、呼吸と共に上下する毛布の速度は一定だ。少年の目覚めを今か今かと待つレナートは、その内待ちきれなくなったのか。眠るこどもの頬をつんと人差し指で優しくつついた。ふふふ、と不気味な笑い声と共に、ただでさえ垂れがちな双眸が更に下がって締まりのない顔になっている事だろう。其の感触を楽しむよう、つっつき虫は飽きもせずやわらかな頬をささやかに可愛がり始めるのだ。)
└ふふふ、と不気味な笑い声と共に頬をつんつんするレナートさんの姿が容易に頭に思い描けて初っ端からロリコン半端ねえ……領主さまこっちです。
少年のくちびるが男の名を紡いだ、まさにその瞬間。蜂蜜を顔中にぶちまけたかの如く、紫の瞳を中心にとろけるような甘い笑みが浮かんだ。)……っふ、ふふふ…!…そう、そうだよ!よく呼べたね!君はとっても良い子だ。
└我が子をはじめて抱いた父親でもこのリアクションはさすがに……警戒されるのも仕方ないかもしれません。
彼とは真逆にぴくりとも顔の筋肉を動かさない少年も本心の見えにくいものだったが、けれども存外瞳はおしゃべりのようだった。どうか奴隷に戻さないで。感情の一切読めない少年のすべての中で唯一輝いている翠色は、たしかに彼にそう訴えかけている
└目は口ほどにものを言う。対照的な応対の二人ですが、やりとりが賑やかです。
……じゃあ、君の記憶が戻るまで……君がご主人様を思い出すまで、ここに居て。領主様にバレちゃっても、ほら、 ええと、記憶がなかったんです〜って、それっぽく言い訳すれば見逃してもらえそうでしょ?…本当はずうっと傍に置いて可愛がってあげたいけど、あの方には逆らえないよ。……ほんっっっっと!帰したくないけど!(拾った時には、彼が目を醒ますまで。そして今は、彼が記憶を取り戻すまで。少年を帰す日がずるずると長引いている事に気が付かない訳ではない。浅はかな言い訳が免罪符になる可能性は低いと知っている。――だが、欲求には抗えない。レナートはいつか訪れるであろう露見よりも目先の欲望を優先した。)
└欲求に忠実なレナートさんの感じが良いなぁ、と。
……りなりあ…リナリア、ぼくの名前………。(彼が呼んだのは新しい名前だった。馴染ませるように何度もその名前を反芻する姿は初めてプレゼントをもらった子どものようで)…べつ嬉しくはないですけど。……けど、その………ありがとう、レナートさま。(けれど続く言葉は素っ気ないものだ。ここでほほえみの一つでも浮かべたならば可愛げがあったのかもしれないが、少年――リナリアの顔に浮かぶのは相変わらずの無表情のみ。どれだけこの贈り物が嬉しいのだと思っていても、それを表に出す方法をリナリアは知らなかった。ただ少しだけ素直になってみて……それだけである)
└その素っ気無いような言い方がたまらないです。
えっ、ほんとに食べるわけじゃ……味見はしたいけど…。
└これはもうただの変態。
(そしてにっこり柔らかく笑ったまま、彼へ向かって軽く両手を広げ―――)ほら、おいで。お兄ちゃんが抱っこして連れてってあげる!遠慮しなくていいんだよ!(――頬を桃色に染めた男が、本性を現した。)
└領主さまーーーー!!!(通報しました)
…あ、味見……? …ちょっと離れてください、近付かないで。
└あ、ドン引きしてるな。するよね、と、リナリアくんの警戒に満ちた目を想像しては思わず笑ってしまいました。笑
……………え、遠慮します…。あの、自分で歩けるので。(目の前に広げられた両手と頬を染めた彼とを交互に見たリナリアは思わずベッドの上を後ずさった。目を逸らせば危ないと言わんばかりにじっと彼を見つめたまま、しかしゆっくりと後退していく。その声は大変引き攣ったものであった)
└リナリアくん……笑。
歩けます、子ども扱いしないでください。………しょうがないですね。
└リナリアくんの、一度つんっとした後にくるデレが正直堪らなかったです。
Ruska
&
Lucht
「………っう、…ここは…どこだ?…………あったかい…いや、く、…くさい…」
└寝覚めが最悪でごめんなさい……でも、この出落ち感こそが、らしいですよね。
「な …んだこの格好は!!!!! 僕を誰だとおもっているんだ!!わからないとは言わせないぞ!僕はッ………?…ぼくはー…………―――僕は、誰だ??」
└さっきまであんなに吠えていたにも関わらず、この急激に我に返って首をかしげる感じがもう、もうね、ギャグ漫画にしか思えなくて…!
(派手な物音に少年の起床を知った男はゆるりとそちらへと振り返る。乱れた髪と赤い鼻、どたばた賑わしい様といいピエロのようだと、思わず頬を緩ませては穏やかな声を投げかけた。)おや、思ったよりも随分と元気そうだ。高い鼻は無事か…い……(のだけれど、何やら尋常でなく怒っている勢いにのまれたように口をつぐもうか。
└ピエロのようという表現とその声の掛け方が面白くて。
(寝癖でぼさぼさの髪を指で梳き、多少広がりをおさえたのならば、温かそうで、それでいて質素なスープに分かり易く表情を歪めては)…………僕にそんなスープをのめって言うのか?…いいえ、結構だ。僕はべつにお腹はすいて――(ない、と続く筈だった音は主と同じく賑やかな腹の虫にかき消された。生理現象とは言え、矛盾を知らせるお腹に腹が立ったのか、腹部を睨みつけた後に)いらない!!!!!!(またけたたましく吠えた。)
└さすがルフトゥくんだと思った瞬間でした。
└素直になって!笑
食べてもいないのにそういうものではないよ。食わず嫌いだなんて、ふふ、小さな子供のようじゃないか。……ほら、お腹は食べてくれって言ってるっ、!(盛大に鳴ったお腹の音にそれみたことかと視線をやって。けれど、再び響いた高音に両手で耳を押さえて顔をしかめることとなる。)…まあ、とにかく座りなさい。スープがいらないなら、蒸かした芋はどう?今年のは甘くていい出来だ。
└この庶民的な感じが凄くルスカさんらしいです。
ーーいただきます。(さて、質問に答えたからもういいだろうとばかりに、食欲と戦う少年を前に自身は先に朝食を頂こう。まずは湯気を上げる芋を一つ、ほっこり二つに割ればきれいな黄金色から湯気に乗って仄かにあまい香りが漂うそれへを遠慮なくかぶりつく。)
└ぎゃんぎゃん吠える少年を物ともせずマイペースに朝食を食べ始めるルスカさんのスルースキルまじすごい…これが大人の対応か……
「良薬は口に苦しさ。おいしい毒薬も用意できなくはないけれど?」
「そう、毒薬。抵抗なく飲めるように毒薬は美味しく作るんだ。」
「心外な。美味しいものが欲しいというから言ったのに。」
└ルスカさん容赦ない…!!
何故って、今の君は使いも何もない、ひとりきりだから。何もしない君に食事を用意したのは、私の最大限の好意だ。(分かりやすくご機嫌斜めを訴えてくる彼に淡々と紡ぐ言葉は口調こそ穏やかだが内容は冷たい。実際それ以上は料理を勧めずとっとと自分だけ食べ始めるあたり、甲斐甲斐しく世話を焼くつもりがないのは十分に伝わっているだろう。黙々と秋の実りの味を咀嚼しながら、乾いた枯葉の瞳を今一度向き合わせるのは内なる自信が煌めく空色。)…仮に、君が元々高貴な血筋の人間だったとして。その掌に刻まれているのが奴隷の証なのは間違いない。私たち魔法使いならば誰もが一度は使ったことのある魔法だ。
└ルスカさん容赦ない…!!(パート2)
何故って、今の君は使いも何もない、ひとりきりだから。何もしない君に食事を用意したのは、私の最大限の好意だ。(分かりやすくご機嫌斜めを訴えてくる彼に淡々と紡ぐ言葉は口調こそ穏やかだが内容は冷たい。実際それ以上は料理を勧めずとっとと自分だけ食べ始めるあたり、甲斐甲斐しく世話を焼くつもりがないのは十分に伝わっているだろう。黙々と秋の実りの味を咀嚼しながら、乾いた枯葉の瞳を今一度向き合わせるのは内なる自信が煌めく空色。)
└応対の中に垣間見える冷たさというか無関心さがルスカさんの心の壁の大きさを表しているようで……穏やかな物腰だからこそ、冷たい言葉がぐっと胸に刺さります…。
………アンタがこの場にいても僕を”ひとりきり”と、そうよぶの?(意図せず声が震えた。この狭い空間には確かに二人いる筈なのに、突き放す言葉を聞けばひとりぼっちな感覚に襲われた。誰も自分を知る人物はいない、誰も可哀想にと母のように優しく頭を撫でてくれる人物もいない、誰も、誰も…――。絶望の淵に立たされた末に、更に後ろから蹴飛ばされるような心地に陥ったのは、無情なる事実を突きつける唇の所為だ。)
└さっきまでルフトゥくんの台詞に笑わされていたのに、これを見た瞬間にはっとさせられたのを覚えています。ふとした瞬間に突き付けられる一言は的を得ていて……ギャグ要因だと思っていて御免なさい(土下座)