Fan Call
個人的に一番ギャップが凄かったなあと。主に後半戦のデレ具合というかなんかもう只管かわいいとしか言えなかったです。夢の中でもね、アルビウスさんに対してわりと色々デレてましたよね。かわいいとか、まさかモラードさんの口から聞けると思ってなかったので画面二度見しましたよ。それに対するアルビウスさんの冷静な切り返しも好きです。イベントでは中々修羅場ってましたが…。白磁を憎んでいるモラードさんは最後はどうなるのか開始前から気になっていましたが、怒涛の展開に目が離せませんでしたね。宦官らしい冷たいモラードさんも甘えるモラードさんもどれも素敵で魅力的な方でした。
起床簿でも基本的に言葉少ななモラードさんでしたが、その中で時折見られるお茶目な一面が大好きでした。本編では期間を通して最も変化が見られた方なのではないかなと勝手に思っております。
なんかこう、滲みだす色気がたまりませんでした。喪服の未亡人的な色香が…こう。
モラードさんの色気と美しさと影などがとても素敵で、魅力的という言葉が凄く似合う方だと思います。様々な要素がとても絶妙に絡み合っていて、言葉も所作もモラードさんとしてもダリヤさんとしてもひっそりと色を放っていて本当に素敵でした。ところどころ愛らしい反応なども多く、そういったところに不意を衝かれてどきりとしたり、全部ひっくるめてとても魅力溢れた方だったなぁと思います。
伝説の玉掴み。私の意識は全てそこに持っていかれました。Q:モラード言えば?A:アル玉掴みと言う印象が強烈にこびりつきました。責任取って下さい。
Best Scene
NO.20
……奴隷にも名はあるのか?(瑪瑙の瞳が”でかぶつ”を見下ろし、口にしたそれは尋ねるよりも確認の色が強い。嗚呼、)……反吐が出る。(戒められ、抵抗の出来ぬ白き頬を影は――モラードはその右手で打った。冷えた美貌は強かな憎しみに歪み、鬼へ変じていた。)- 平手打ちも印象的でしたが、美しい顔が鬼へと変わるようなところが凄く好きです。
NO.17
堪え性のない男だな……結論を急ぎすぎだ。女に言われたことはないか、早漏だと。ふ、……お前のような戦士であっても、”此処”は惜しいのだな。否、戦士であるからこそか?(モラードの指は、万力のようにぎりりと彼の陽物を握りこんでいた。正常な男ならば誰にとっても急所であろう。指は徐々にやわらかな『袋』にまで及ぶ。指に込められた力は、その場所にたどり着いても緩むことはなかった。)- PCが玉を掴まれたその時、PLは魂を握られてました。
NO.17
知らぬようだから教えてやる。去勢に必要なのはこちらだ。男はみな、ここで欲情するのだ。ではこちらを残したまま前を切り落とせばどうなると思う?……地獄の苦しみのようだぞ。私がお前によって命を絶たれた……その時は、最期に竿を喰いちぎってやる。(囁きかけるようなモラードの声は低く、それでいてあまやかであった。――最後に一際強く握る。男にとっての拷問そのものの責苦から解放してやり、微笑みを表情から削ぎ落としたモラードは下級の宦官のひとりを呼び付けた。命は、「新たな枷を持ってこさせろ。」だった。)- 経験者は語るですね、説得力のあるお言葉と凄みのある言葉にモラードさんの中の男としての強さを見た気がします。
- PLは幸い(?)持っていないものがざわっとしてヒュンする思いでした。死ぬかと思いました。1stイベントは全体通して、モラードさんの世界観に取り込まれていくような感覚があったんですが、本当にその演出というか表現がいずれもすごかったです……。語彙がこい…。
- (一部抜粋)モラードさんのこの辺りの流れはとても印象的だったので…!
NO.35
ならば殺せ。”其れ”のいのちに、馬一頭の価値はなかろうよ。それは、この部屋に居るだれのいのちを奪おうがおなじこと。私ですらも、そうだ。――さ、ころしてみせてくれ。……みずから両腕を塞ぐとは、親切な男だな。(モラードの唇がほほえみのかたちに吊り上がっている。残酷な色は無い。むしろその微笑みはやさしかった。これはけして不必要に残虐さを振りかざすような者では無い。ただ、宦官のひとりひとりに情をかけてやるような性状でも、それが許されるような立場でもなかった。男の腕に捕らえられた宦官もそれを知っていた。絶望では無く諦観が、かれの射干玉のひとみにしずかにやどっていった。)- この次のモラードさんのレスの、宦官についての描写もぜひ合わせてお読みいただきたいんですが…。誇示するでもなく、世界の自然な定めごととして"命に価値がない"というのが感じられて、恐ろしく、寂しく思いました。終わりの、捕まった宦官の死を受け入れたような描写にもはっとさせられたことをおぼえています。
- モラードさんが怖いのか後宮が怖いのか兎に角此の場面は怖かったです…。まさか1stから鳥肌が立つとは(いい意味です)
- (一部抜粋)宦官という設定のモラードさんがどんな人なのか、どんなお話を紡がれるのか、プロフィールを拝見した当時からすごく期待していたのですけど、その設定や後宮という舞台がこんな風に生きてくるのかとすごく感心した場面でした。
NO.50
――アルビウス。……明日から、私の死はお前の死。それを忘れるな。- 振り返って、二人の生死はこうしてはじめから一緒のものであったなあと思うんですけれど、この時と終わりとでは込められている意味もずいぶん違うものになったんではないかなと。
- ここから始まったんですよね!モラビウスは最初っから熱かった。
NO.50
(あのむらさき、あの白は――目が眩む。この暗闇に生きていたモラードに、あの白は強過ぎた。いつか、――いつか、あの目に死が満ちたとき。去勢をしてやろう、みずからとおなじように。モラードはそう考え、おのれを落ち着かせようと試みたが、その『いつか』を望む行為こそ、モラードのおそれる変化であるということに、影は気付いていなかった。)- (男として)あぶなかった。
NO.26
……あわれな奴隷。- PCは怒っていましたけれども、PLはここほんとただただきゅん(ハート絵文字省略)だったので……。
NO.32
――一体、何が出来ると……?戒められ、木偶のように転がったまま、私に生を預け、屈辱を与えられて!……何が出来るというよ、アルビウス。おまえに、いったい、なにが?(絨毯の上を、彼を横たえた寝台を、赤が汚していく。歯噛みする青髪の男に余裕はいっさい感じられないだろう。闇が、奴隷の言葉ひとつひとつが、なにより男の身体を蝕む根深い憎悪が、男の余裕を削ぎ落としているようだった。)- 此処のモラビウスの遣り取りが非常にツボです。
NO.55
……アルビウス。(みずからの奴隷の名を。その声は冷ややかであるとか、機械的なものとも怒りに満ちた声とも異なって、至極穏やかな声だ。)私はお前も、おそろしい。――だからこそ、お前が……私を、守れ。……生きたいのなら。- 序盤の、厳しさや冷たさの合間にたびたびのぞいた穏やかさに、毎度うあっとやられていました。ここも怜悧な宦官長としての顔を保ちながらもさらっと心根が吐露されていて…ずるい……。
NO.4
おや、……なかなか見られるじゃないか。(そう呟いた。白貌の長身に、色の濃いシェルワニはよく似合った。鮮やかなむらさきとの組み合わせも悪くなく、だらしない印象もない。予想以上……とは口にしないが、気持ちとしてはそのようだった。見えるはずもない塵を肩から払い落とし、ストールのかたちを整えたモラードは、仕上がりに満足したようである。)- はあ!ほめてもらえた!ああ!お手で!お手が肩に! モラードさんから触ってもらえるたびにもうPLはどきどきしっぱなしで……、この頃はただただテンションをPCに移さないようにと……。
- モラードさんのセンスに私も頷きました。そして良いとは言わない辺りがなんとも言えません。
NO.29
……私には眩しすぎると言ったろう……。(問いかけの後者を、肯定する言葉だった。 光の強ければ影もまた濃くなるように。 賑わいに満ち、人々の幸福を、この国の富裕をあらわした祭に溶け込むことの出来ない影。 太陽と水のくらめきが視界を白く焼いている。 甘い香でなく、水のにおいが――否、巻き上げられた土のにおいがしている。歌や音楽に混じって、いくつもの笑い声も、話し声も聞こえる――後宮の女たちの囁き声や、慣れた睦言ではなくて。壁を一枚隔てただけの”外”は、モラードにとっての異世界に等しかった。どちらもサダルメリクという国の内のことであることは確かな筈なのに。)祭りはきらいだ。- ちょっと長いですが、モラードさんだからこその表現が好きでとても印象的でした。
NO.29
(その声が途切れたのは、やはり礼拝堂までの道中。呼び止めた奴隷へ懐から銀貨の入った布袋を掴みだし、渡すと、)花を。あの娘から。(短く言いつけた。買え、ということだ。モラードの視線の先に、襤褸を着た花売りの少女がいる。少女は、腕いっぱいに花を抱いていた。)- 貧困を体験した事のあるモラードさんだからこそでしょうか、花売りの少女から花を買う様に頼む姿にモラードさんの優しさを感じました。
NO.52
“おまえ”がそれを、……むごいと言うのか。……”あれ”と同じ白磁が。(ほんのわずかに震える息とともに、モラードの呟きは吐き出された。彼の方は向かなかった。ベールの落とす影に縁どられた表情は冷たく強ばっていたが、切れ長のひとみはわずかに血走りはじめている。- 静かなモラードさんの迫力が怖かったです。
NO.52
(奴隷の買った白い花をすがるように抱いて。瑪瑙は静かに奴隷を下から見やる。冷えてこびり付いた憎悪、それから悲しみ。――怯えが、その目にはある。憎悪の下にある、足元から崩れ落ちるような恐怖。それこそが、モラードのおそれるもの。モラードを、殺すもの。)わたしは、おそろしい。……おそろしい、……ものの、かたちがわからない。(それは、目も眩むような色をしているから。つぶやきは、きれぎれに紡がれた。)- 儚い…………。モラードさん儚い……。桜にさえさらわれそう……。あのここの花を抱いてっていう描写がとてもモラードさんのこころもとなさが表れていて……。そして後まで続く、新しい世界への戸惑いというか、変化の片鱗が見えてこれからの展開がいっそう気になりました。
NO.58
何故、そのようなことを……わたしに言うのだ。その代償に、逃亡を手伝えとでもいうつもりか?……またはざれごとか?なら、それでいい。……しかしそうではないなら。ならば、なんだ?信用……?おまえを……?(一度口を開いてしまえば、不可解な疑問がつぎつぎと溢れ出た。後ろへ並んでいたなにも知らぬ参拝者に、参拝を促される。いつのまにか、前方の長い列は目的を果たして散り散りになっている。は、としてモラードは歩み出した。女神像を前にしたとき、またモラードは言う。)……なにを、考えている?(はじめてのことだった。この白の、内側にふれようとしたのは。)- 正直なところ、はじめは打算的な提案をしたつもりでいたのですが、このくだりでピシャンと雷に打たれました。あっちがうあれはPCもPLすらも気づかなかったモラードさんに対する本心からだったんだと…。いや、もう、本当に、ありがとうございます…。すきです…。
NO.9
……これは、わたくしの奴隷でございます……。(最後の一言を口にしたその刹那。ざわり、モラードの身体に波が立った。そして、その一言が、心のどこかの枠にはまりこんだような、そんな気持ちを深く味わっていた……。)- この前の段からの、王様に対しての拒絶も本当に思わず顔を覆うくらいなんですが、この一言が!また! 後宮の宦官という立場を思えば本来断りなどできるはずもないことであるのに…。罰されてもおかしくないのに…。「っそ、そんなに私のことを…?(赤面)」みたいなヒロイン感でいっぱいにさせていただいてました。あああ好き……。
NO.22
……なぜ……?(奴隷の問いを復誦する。背後の奴隷へと振り返った瑪瑙は、とまどいに揺れているだろう。おそらく、奴隷以上のとまどいに。一歩踏み出し、――どん、と強く、男の胸へ拳を叩きつける。しかし宦官の拳は白き戦士へ大した衝撃を与えまい。去勢された男とはおしなべてそういうものだった。)……知るものか……ッ!(叫んだモラードの声はほとんど悲鳴に似ている。差し向けたものは八つ当たりだ。焦燥と困惑。モラードはそんなものに襲われているのだった。やがて荒い息を吐きだし、ふとモラードは火の消えたような目をしてから、)……否……、おまえはあそこから、出たかったのだったな……。ふふ、邪魔立てをした……と、謝るべきか……。(ちいさく、唇を歪めて笑った。肩のあたりでまとめられた青髪が揺れる。モラードは”男”の格好を――礼服を着ていたが、やはりその姿すらもう完璧な男にはなりきれておらず、どこか奇妙な立ち姿だった。)- ちょっと引用長いのですが。激発からそれが静まる流れが、ごく自然というかすごく、映像として頭に浮かんだシーンでした。時折描写される宦官としての姿に改めてうちのめされたりしつつ、この…火の消えたような目というこの表現がほんとうにすばらしく合っていて…。
NO.22
……知るものか……ッ!- 感情を剥き出しにするモラードさんは何だかとても魅力的でした。
NO.28
殿下は私に「お前も白磁を持つと良い。きっとお前にも私の気持ちがわかるだろう……」とおっしゃった。白磁に対する気持ちなど知りたくも無かったが、……だから、私はお前を買った。命令――というほどの硬さはないものだ。お戯でも、……私には、あの方の関心が引けるならなんでもよかったよ。結局、それ以降あの方とお会い出来ていないが……。- 会うことも出来ていないという最後の言葉が切な過ぎてですね…。
NO.35
(肉のやや落ちた頬を、右目のすぐ下のほくろの脇を、透明なしずくが伝い落ちた。涙が。そうして、涙に洗い流された目には、確かな親愛があった。矛盾はしていたけれど、狼狽と困惑、憎悪ともに、深く。――深く。)……どこにも行かないでくれ。(“馬鹿げたこと”を、男のくちびるは紡いだ。命令でない、懇願を。)- リアルにガッタガタしながらともかく叫びそうになりました!まさかモラードさんの口からこの台詞が出るとは!
- モラードさんの涙の美し過ぎてもう見惚れるしかないんじゃないかと…。
NO.42
(固い壁へ押しやられた胸が軋む。細く、苦しげに吐きだした息は、まるで怯えているかのように震えを伴っていた。否、モラードはたしかに怯えているのだった。みずからをたやすく殺めることが出来るだろうこの男に。その目に。望みを、あるいは感情を発露することに。自分をながめることに……。)- 普段冷静であるからこそ、怯えや戸惑いを露わにするモラードさんが本当に愛おしいわけです。
NO.42
……此処には、おまえしか……居ない。- あっもうずるい……かわされた……。
NO.49
……わたしを殺すのか。(首を抑えつけられたまま、苦しげに確認は紡がれた。いつか、同じ言葉を彼へ紡いだことがある。彼を買い、みずからのものにした日のことだった。目を細め、わずかばかり息を喘がせながら、モラードの唇の両端が、吊り上がる。)――……忘れたか。わたしの死は……おまえの死。……おまえの、ものだよ。(これも、あの日紡いだ言葉のひとつ。弓なりの微笑を浮かべたまま、指がそうっと彼の肩を這った。あの時分よりもずっと近くに生を、そして死を、白い男を感じながら――モラードは笑っている。笑みには怯えがあった、しかし喜びに似たものも、確かにそこにあった。)- 二人のやりとりの中では度々同じ言葉や似たフレーズが繰り返されて、この時のモラードさんの言葉もきっとはじめのものとはまた中の意味合いが異なってきているんだなと思えるものでした。ちょっとでもモラードさんの何かを得られることがただただうれしくて……。
- (一部抜粋)ちょっと病んでるっぽいモラビウスがとてつもなく好きです。
NO.7
(小さなあかりだけがひとつ灯った薄暗い部屋で、モラード、と呼ぶ女の声がある。泣き声だった。嗚咽混じりのか細い声で幾度も繰り返し、顔を覆った指の隙間から、涙の粒が滴っていた。モラードはその女の肩を、まるで恋人のように抱いてやっている。しかし恋人でないのは見て明らかだった。女を見下ろすモラードの目は冷えて、何の情も篭っていないから。)スーリさま。(スーリ――赤薔薇の名を冠した女の名を、ひそめた声が呼ぶ。つい先月、母になったばかりの、目もくらむような美女。いかにも哀れっぽい仕草でのろのろと女が顔を上げると、赤みがかった癖のある髪がさらりと揺れて、手で覆われていた瞳があらわになる。モラードの目と同じ――赤瑪瑙の瞳が、涙の膜に覆われてそこにあった。今日もあの方はいらっしゃらないのね。――諾をとなえる。私の子は何処に?――これには首を横に振って。何処にも行かないでね、あなたは。――)- PL様のご意図ではなかろうと思いつつも激震でございました…。え?女性?そんな美女相手にしたらこっちに勝ち目が…あら違う?え?モラードさんと同じ色の瞳?え?肉親?ええ?え? …こんなざまでした。実際スーリ様とモラードさんには何か血のつながりがあるんでしょうか…。瞳の色は同じでも髪の色は違うし、けれどモラードさんの青い髪はお父様譲りだからお母様が赤毛でらしたですとか、妹とかではなくもっと大きく同じ一族とか?あるいは赤瑪瑙の色の目というのはサダルメリクでは割合多くてまったくの他人……? …ということで激震今も止みません。
NO.19
……いやだ……、(いま、男は確かに飢えている。いつか奴隷の言った言葉が思い出された。……あの後宮で死んでいくのだと、おまえは思い知るだろうと。喪失の恐怖が、死の足音が、大きな飢えが、確かな情動が、モラードの中に渦巻いていた。瑪瑙はうつくしいむらさきを見ていたけれど、そこから奴隷の腹の底を覗くことは出来ず。夜の闇にまぎれて、あるいは月の光に目が眩んで。馬手が動く。白い男の頭を抱き込むように、守るようにみずからの胸へ押し付けた。弓手は固く石の取っ手を握ったまま。モラードはただ、怖かった。いやだ、と繰り返す闇雲な拒絶は、なにを拒んでいるのか。心臓が、千切り取りたいほど痛かった。他を捨てることで守り、何か新たに手に入れたこともない男は、拒絶以外の方法がわからない。)- こっ…こから……ここから5thイベントは何度撃ち抜かれたか……。全体的にこちらがかなり受け身だった(申し訳ありません!)ので、関係の変化というのは実はほとんどがモラードさんからのアクションでなされたものだったと思います。モラードさんに抱きしめてもらって本っ当にうれしかったんですが、まだ焼き鏝は握られたままで、この後どうなるんだろう?とはらはらもしていました。
NO.23
(尾籠に満ちた生まれの場所で感じた死を思い出すと、身体の芯が震えた。しかし、彼に与えられる死は、今、口にした死は、)……殺してくれよ。モラードを、殺して。――私を、殺してくれ。(自分のものだとしるしをつけることよりも、素晴らしいもののように思われた。)- だめだめだめああ絶対だめモラードさんそれを言っちゃいけないんだよーーーーーー!!(涙) しかしあらがいようのない壮絶さがあり……。そして当然萌え転がされつつでもうどんな顔をしていいのかもわからない……。
- 仄暗さに背筋が寒くなるような気もして悶えもして、兎に角モラードさんの殺してくれは純粋?綺麗?な感じがしてくるので不思議です。
NO.34
(短い承諾の言葉を聞いて、痛んでいた心臓に柔らかな安堵が広がるのをモラードは感じた。ためいきに似た、しかし重苦しい不快の無い吐息をほう、と漏らし、)……、よかった……。- うっ 話の流れがつらいですけど安心するモラードさんが大変尊くていらっしゃいますうつくしかわいい……。
NO.34
はあ? ……ふうん?此処のものとは、異なる太陽なんだろうか。- ひとつひとつチョイスしていくとこの記事から四つくらい出させていただくような形になるのでちょこっとまとめさせていただきまして……。あるひとつの道というかその先を見つけて歓喜を胸にほほえむさまも、いつになく甘い声や言葉も、その魅力でくらっくらしっぱなしではあったんですけれど、でもその、先にあるものって死なので……。死の流れに引きずり込まれつつ先のお話がおそろしくってたまりませんでした…。モラードさんどうか生きていてと……。
NO.6
……アルビウス、(白の名を呼んだ声は静穏に充ちている。後ろ手に扉を閉めれば、もうふたりだけだった。青い髪がさらりと揺れ、)……終わりだよ。(うっすらとひらいた唇は、それだけ言った。その唇のかたちは、ほほえみによく似ていた。)- この優しい呼びかけと微笑み……。5th終わりから6thのモラードさんが本当にまたダルヤさんとは違った魅力があってですね……。この……このタナトスの中のエロスを見よ……。
NO.10
(此処は後宮で、女は話が好きな生き物で。これは、求められれば、いくらでも話すことが出来る男だった。相手の好ましく思うだろう話を、求められるだけ。しかしいま求められて、己の奴隷と――否、アルビウスという白い男と、こうして話すべきことを、うまく見つけることが出来なかった。それに気がついたとき、すこしの虚しさがモラードの胸へ訪れてしまって。細いためいきが、ふとこぼれる。)- 後宮の宦官として以外の自分のなさみたいなものをお感じになったのかなと思うんですが、それをアルビウスを通して振り返っていただけたことがうれしく、けれどもやっぱり寂しいシーンでした…。
NO.22
……お前の目のむらさきは……、なんと言うんだ、おまえの国では。……私には、うまい例えが見つからない。でも、(とても、きれいだ。囁くように言う。死の、終わりの間際にあって――ふたりはいま、もっとも近しいところにいるような気持ちがした。)- 素直で直球なモラードさんに見てるこっちが恥ずかしくなりますもっとやれ。
NO.26
(……やがて、男に触れていない褐色の手が、髪を覆うベールのはしをつまんだ。引けば、それは容易に髪から滑り落ちていく。露わになった青い髪を、白い男のひとみとおなじ、すみれの花だと言われた髪を、ひとすじその手が掴んで、)この髪は……父が唯一くれたんだ。父も、おなじ色の髪をしていて……――だから私はこの髪がきらいだった。おまえは、すきか?……これが。- すきです……。こんなにうつくしい青が他のどこにあるって言うんでしょう……。そしてご自分のことをお父様のことを語りはじめたところでもあって……。
- きらいな髪なのに長く伸ばしているのは本当はきらいじゃなかったからかなあとか色々と考えてしまいます。
NO.36
物好きめ、……いちどは良いと言ったのに。どうしようもなく今更だしな、……馬鹿げたことだ。- ロールもあいまって!モラードさんが!やさしい!とても!もう泣きそうです!
NO.36
私は無いんだ……この国から、出たことがないから。ただ父は違った。元兵士だったらしい……真実かどうかわからないが。晩年は酒浸りでろくでもないひとだった。ひどく酔って、夢のようなことをよく言っていたよ。雪も……そう、海のことも。……ダルヤ……と。……わたしの、名を。海と、父はそう呼んでいた。- 語られる本名、海と言う名前はとてもお似合いだと思います。
NO.36
死は、……いまは、怖くない。ただ、おまえの背を見るのは怖い。わたしの終わりを持つのはおまえだ。わたしはそう望んでいる……けれど、終わりの時を定めるのもまた、おまえだ。……わたしの命をおまえにやるよ。おそらくあと数刻、――“ダルヤ”はおまえのために生きよう。……それで、ゆるせ。(アルビウス、囁くようにその名を呼んで。続く言葉は生者の熱を孕みながらの懇願。)――名を呼んでくれ。生きているって……教えておくれ。- ああもう………… ああ…… 灰になりそう……。 コメントのしようもないくらいの気持ちなんですけれども、本当に欲しかったものを全部くださったというか……。もしやラクシュミさまの化身なのか……?
NO.44
――……、……嗚呼……。(深く息を吐いて。この身体のどこにしまいこまれていたのか――胸に熱く、やわらかなものがひたひたと溢れていくように錯覚する。それは名を聞いた耳から溢れたかもしれないし、男と触れ合った箇所からかもしれなかった。熱い。長い間冷えきった身には到底とどめておけないほどに。しかし離したくないと強く思った。抱き寄せられた身体が少し痛んだが、それも心地よいと感じる。)- あのこの胸に溢れるあたたかさっていうのはもともとモラードさんが持っているものでつまりダルヤさんのあたたかさで……。でも、それを引き出すきっかけになれたということであれば、もうこの上なく……。感無量です。
NO.44
……ああ、おまえのだ。……おまえのもの。- この一言に、二人の関係は集約されていると思います。
NO.44
……ああ、おまえのだ。……おまえのもの。(強い情動が彼へと向かっていった。もどかしいような、苦しいようなものが。気がつくと、涙がひとりでに溢れている。血を吐くような苦しみはそこになく、あつい雫が男の肩へ落ちて。)……すみれを、見たいな。(ほんの少し涙に潤んだ声が、そう紡ぎ出した。遠くない死に対する恐れの色はなく、後悔も感じられない、清々しい声だったが。それは、生きるものの男の唇から自然と溢れた望み。)春も、夏も、……雪も、海もだ。さぞ美しいんだろう。父の夢ではなかったのだと……おまえも、見ていたものを……、おまえの色を、見たい。おまえのすみれも、わたしのすみれも。それから、おまえが陽の下を歩いているところを――この国の太陽でないそれを、見てみたい……。(白い肩に額を寄せて、髪が擦れる。腕ばかりは持てる限りの力で強く強く男を抱いて。)アルビウス、……(もう奴隷ではない。では、なにものか。誰へのものだ、と彼が言った憎悪があって、しかし親愛があって。強い憧憬がある、恐怖も。哀れみも悲しみもあった。怒りも、すべて許すような気持ちも。腐らせてやりたい昏い気持ちも、それを邪魔をするものも。死も。――そして、)ありがとう。(なにより強い生が。空の器を充たしていて、確かな形を作る。影のモラードではなく、“ダルヤ”の生を教えてくれる。わたしの、すべて。熱い奔流の中で、男は。なにもかも捨てた貧民街のダルヤは、そう強かに感じていた。)- すみませんどこからどう切り取っていいのかわかりませんでした(すばらしすぎて)。子どもっぽい主張に対しておまえのものって認めて肯定してくれるこのやさしさ…。涙声…。ダルヤさんがこれから出会うものすべてがすばらしいものでありますように……。
NO.44
……すみれを、見たいな。(ほんの少し涙に潤んだ声が、そう紡ぎ出した。遠くない死に対する恐れの色はなく、後悔も感じられない、清々しい声だったが。それは、生きるものの男の唇から自然と溢れた望み。)春も、夏も、……雪も、海もだ。さぞ美しいんだろう。父の夢ではなかったのだと……おまえも、見ていたものを……、おまえの色を、見たい。おまえのすみれも、わたしのすみれも。それから、おまえが陽の下を歩いているところを――この国の太陽でないそれを、見てみたい……。- ここのモラードさんがやけに可愛く見える不思議。
NO.8
すみれを……、見にいこうか。(ほんのちいさくわななく唇が、提案する。心臓がいやにうるさかった。血の管の中に、熱い血潮ではなく清らかな水流でも流れているよう感じた。ひどく緊張している。死へ進まず、生へと歩むことに。こうして、希望を先頭において望みを口にすることに。)……逃げようか、アルビウス。ここに……すべて、置いて行って……。生きても……いいのか?わ、たし……は。(男へ、というよりか、みずからへ問うているようだった。揺れるまなざしが、白い男のすみれを再び見上げた。目を細める。うつくしい色に目を凝らす。まだ見ぬちいさな花のすがたをそこに見たくて。)- モラードとして影としてあるならばいっそ強く冷徹であったのに、ダルヤとして生を語るときのこのとまどいの残る感じ…。ダルヤさん、少しずつ少しずつこちらに手を伸ばしてくださった印象があって、それを感じるたびうれしかったです。どこにだって行きましょう……。
- (一部抜粋)生きてもいいのよ!!
NO.13
――……死ぬのは……いいさ、お前が先に逝かないなら。……わたしの生は、おまえのもの。- ダルヤさんを残して死ぬわけがないじゃないですかーー!!とPLの心だけは叫びます……。そしてダルヤさんの死だけではなくて、死を目前に置いた生だけでもなくて、そのすべてがっていうのは見事に前半の言葉をひっくりかえせたようでまた感無量…。
NO.13
殿下を、……あの方を殺めなければ。……“モラード”をほうむるために。- どきっとしました。うれしくもあり、でもうれしくなっていいのかな?とちょっと後ろめたくもあり。とても大きな決断だったと思います。同時に、ああ本当に、ミロルさまはモラードさんの人生のすべてを占める方であったのだなあ…と実感をいたしました。
NO.27
ただ、あの方は……良きあるじであったよ。わたしには、十分すぎるほどに。- 当時、「そうかあよかったなあ過去のことであってもこの後宮の中でミロル王子と良い思い出もあったんだろうなあこの言葉聞けてよかったなあ」というようなことだけをしみじみ思ってたんですけれども後半を経てから見るとちょっと嫉妬があふれて…。
NO.27
すべて、終わらせるまで。……すべてが終わっても。ねがえるなら、……おまえと、いきたい……。いけない、か。(心臓が、不安と緊張を煽る。この後宮で生を持つ背徳を、苦しみを、そして歓喜を煽り立てる。しかし、のぞみはたしかに声となった。)- あなたのために生きて死にますどうかそうさせてください……(涙)
NO.35
……わたしは、おまえに……どこまで望んでよいのかわからない。望みの叶え方を忘れてしまったから。……おまえのことも、わからない。わたしは、おまえの何なんだ?慰めか? ――慰めて欲しいのか?……一生をかけて。(ふ、と小さな吐息とともに、たどたどしく困惑を吐きだして、疑問を払うようにゆるく首を振るった。半ば、目蓋がおりて。)……否、こんなことを、言いたいのじゃ……ないが。(目線が彷徨い、行き場の無いもう一方の手が額へ添えられた。表情を隠すようにして。その口許は、いまだ強張っていたが、それがわずかに震えて、)そんなことを、言われて……どのような顔をすればいいのか、わからないよ、わたしには……。(喜べばよいのかも、悲しめばよいのかも。――なにもかもはじめてなのだから。戸惑いと心臓から生まれる熱ばかりが篭っていく。)- モラードさんの感情の流れってどれもリアルでなめらかで。この自分の言葉にすらもとまどっているようなとこも…。この時点で自PCを見ると完全に好きだと自分でもわかってたろうこれ…という感じでなぜ素直に言わなかったのかと惜しく思うこともあるんですけれどそれにしたってとまどいダルヤさんかわいい。
- (一部抜粋)38歳がとてもかわいく見える件について。
- (一部抜粋)心を許してからのダリヤさんはとても可愛いのですが、特にこれは可愛さに悶えます。
NO.42
――……わたしは、おまえがいなければ生きてゆけない。(ごく短い吐息を追うようにして、呟きがこぼれおちた。のろのろと自らも膝をついて、よりちかくにすみれを見た。表情は強張ったままだったが、しかし困惑の色は薄れている。)……死ねもしない、……言っただろう。おまえが必要だ。……それじゃあ、足りないか。これ以上、おまえにやれるものがあるのか。――わたしが、欲しい?(尋ね方としては、傲慢なようであった。しかし男の声はわずかに弱く、伺いたてるような色もあって。彼が床へ置いた曲刀に指先をそっと触れさせて、むらさきと目線をかち合わせたまま、繋がったままの指をそうっと握りなおした。)……なら、離さないで。わたしを――守って。……道をくれ。わたしの前を歩んでくれ。ほんものの生を得て……、おまえのために、この先を生きるため。添い遂げる……ために。わたしのものなら、なんでもやるよ。――だから、おまえのすべても寄越せ。- 絶妙な引きと押し…。いつだって肝心な時にダルヤさんが背を押してくれたから行動できたんです…。ストレート(当ペア比)の言葉の並びがうれしい…。
- (一部抜粋)モラードさんから生きるという言葉が出てきて嬉しくて何度も画面前で頷きました。
NO.47
(青い髪の男もまた、この欲望に答えを持たない。支配されたかったのかもしれないし、またその逆であるのかもしえない。ただ、失われたものを元の場所に取り戻すような自然さで――まるで恋い慕うさまに似て、男は彼が欲しかった。溺れるまで求められたいとも。そうやって、生きていると教えられたい。)……わたしの、アルビウス。(彼の言葉を聞いて、確信する。自然とそうやってくちびるが音を紡ぎ出す。ダルヤの見つけたもの――そう、自分の持たない、あこがれすべてがここに。そしてみずからの手の中に。また、みずからは彼のものに。胸の奥から滾々とこみ上げてきたものは、たぶん歓喜だった。それは静々と乾いた身体に滲みて、満たされていく。――すべてが真白になるような。)- あなたのものです!すべてが!! ここで、同じ気持ちを同じ分だけ向けあえたと強く感じることができて。ここでお話が終えたとしても十分やりきった感はあったろうなと思うのですが、もうちょっとだけ続くんじゃ。
- シリアスムードになんですか教会が来いとしか。
NO.47
……行こう。ああ、開いておくれ。わたしのいのち。……わたしのつるぎ。- 信頼してくださってる感じがすごーく伝わってきてでもそれ以上を感じさせる言葉でー!! あと王と兵とか貴族と従者とかそういうパロディも若干1名の中でアツくなった台詞でした。
NO.53
(そこには、赤い海があった。沈んでいたのは褐色の王子ではなく、白。主の愛した白磁の青年。美貌はすでに見る影もない。その亡骸を抱いて、呆然と座り込むかつての主がいるのだった。息が詰まる。黙したまま、己の白へ自然と身を寄せていた。)- 誰にでも訪れる可能性のあった結末を表すようで、物凄く印象に残った場面でした。切な過ぎる……。
NO.60
(――左様ならば。別れを告げたのは後宮を支える性も個も無い影たちへ。うつくしい女たち。赤い薔薇。青い髪のちっぽけな少年。太陽の王子――そして白磁の青年へ。)- 本当に、モラードさんの世界が崩れて、終わっていくのだなあと。終わりに白磁の青年を持ってきていて、それでふと、モラードさんと彼は接触する機会があればどのようなやりとりをしたのかなあ、ミロル王子が愛した彼はどんな人間だったんだろうなあ、と気になりだしました。
NO.62
(けれど、その自分以外のもうひとりから、)――えっ?(予想だにしない反応があって。やや調子の外れた声が、大きめの声量で闇の中に反響した。おそらくだれもいない道だ、ある程度大声で話しても構わなかったろうが、ダルヤは反射的にくちびるを閉じる。特別なにも考えず――否、それ以外の部分に気を取られながら口にしていた言葉だけあって、思い出すのにも少々の間があったが。地下の抜け道の話をしていたときの科白の一部だ。)仕事で、閨の……その、寝物語に、聞いて……。(何故だか言いにくかった。一部の宦官にとっての職務のひとつ、なのだが。ただそれだけのことなのだが。なぜかこうして改めて、それもこの男に言われると、非常に申し訳ない気持ちが湧き上がってきて、)……、……すまない。(くちびるから零れたのはそんな謝辞だった。)- 宮殿から逃げて、いっとき落ち着いたかと思えばこれ…。話題ふったのはこちらからだったのですがそれにしたって和ませていただきました。枕に顔を埋めて足をバタバタさせたくなるていどのはかいりょく…。そこであやまっちゃうんだダルヤさん…。かわいい……。しんじゃう……。
- モラードさんまじっすか。まじですか。
NO.65
なら、どうする?このけがれた身体を抱くか?……わたしは良いが、おまえはいやなのじゃないか。(口にしながら、ダルヤの表情は徐々にかなしみをあらわすように歪んでいった。いま、この青髪の男は“ダルヤ”だと言っても――いくら“モラード”を捨てたといっても、二〇年あまり後宮の影として彼がこの身で生きてきた事実は変えられないのだ。いまさら取り消しが出来るとは思えない。)……それとも、気に入らないなら捨てるか。わたしを、置いていくか。(細く、ごく小さく呟いた。彼の背に回したい手は、まだ動きだせないまま。)- ダルヤさんの体にきたないところなんてないよ!全部が月の光の粉できらきらしているんですよ!(アイドルトイレ行かないくらいの熱で) もうっこのっ……踏み出してくれたかと思えば立ち止まっちゃう感じ…にくい……。
NO.69
……おまえのことはすこしもわからないよ。……物好きだということは知っているが。――良い、のか……。- 不安そうな縋るような感じに震えてました。
NO.69
……なら、もういちど、してくれ。(あのひととはしたことがないから。唇と唇の間で囁いて、今度は自分からくちびるを押し当てた。ほんのわずか、酔ったような心地を味わいながら――。- 逃亡中に何してんだとか思いましたけしからんもっとやれ!
NO.73
(逞しい肉体を持つ男も、その内側はやわいのだと。粘膜どうしを擦りあわせながら、そんな当たり前のことをダルヤは感じている。心地いい波が寄せては返し、あまく息を奪われながら、それでいてたくさんのものを与えられているような。酔ったような多幸感が、ふつりと奥の方から沸き上がる。)……ぁ、……、(――口付けが解かれ、くちびるが離れていくと同時にちいさく声がこぼれた。――暗闇で良かったと思う。年甲斐なく顔が赤らんでいたかもしれないし、妙な顔をしていたかもしれないから。)- もはや性行為だと思うんですここ……。
NO.73
……おまえはどうしたい、剣士さん。- ああ。なんかもういっそ悔しいほどかわいい。
NO.76
(絡んでいた手を持ち上げて、おし戴くようにしながら、)……女神の祝福を。(この国の水の女神に祈りを捧げよう。白磁を禍としたが、それでも彼女のもたらす幸運を願って。)- お祭りの日にも女神さまのお話はしてくださいましたけれども、今こうして、ダルヤさんが形ばかりでなくラクシュミさまに祈ってくださって。変化を強く感じてうれしかった箇所のひとつです。
NO.76
(……――馬泥棒というわりに、目深に黒衣を被った影は正面からくだんの厩舎へ近付いた。当然ながら、人影を見つけた兵より刃を向けられるものの、冷ややかなおもては揺れず、)……サダルメリク国王子、ミロル殿下の後宮から使いで参った。かのお方の正室、スーリさまとその御嫡男アタシュさまをこの国より一時脱出させよとのご命令だ。……馬を用意してくれ。(滔々とそう紡ぎ出した。王族の証は頭飾りに刻まれた紋様にある。石の飾りは贈られた相手こそ異なるものの、正室の瞳と同じ赤瑪瑙。相手が冷静ならば疑ってもよいところだが、民衆ほどではないが兵も浮き足立っている。その姿を見る影の瞳は静かなものだ。しかし兵も――戸惑いは隠せないようで、素直に従うべくもない。王の命が優先されるとも、兵はいう。)ガァニィ王はお隠れあそばしたろう。……我が君が次の王となる可能性を考えろ。お怒りをかうよりは――此処でお世継ぎを助けたと思われた方が、貴様らにとっても良いのではないか?(……答は決まったようだった。堂々と厩舎へ案内された青髪の男は、そこにいた馬丁にそっと何枚かの金貨を握らせると、)……なるべく丈夫な馬をおくれ。(そう潜めた声で囁き、はじめて表情を崩して、唇に笑みを浮かべた。用いたのはまさしく王族の魔法か。さて、足は手に入りそうであるが……。)- お久しぶりのモラードさんです。老獪な物言いがいっそ懐かしい……。そしてかっこいい…。あっスーリさまは殿下のお妃さまでいらっしゃったのですね!ご子息のお名前も判明したりと情報がぎゅっと濃い部分でもありました。
NO.82
(目深に被った黒衣が風にさらわれて、青い髪があらわになる。――アルビウス! 馬を走らせながら、声なくそう叫ぶ。心臓がうるさく高鳴っていた。門は開いているだろう。それは疑うべくもなかった。そういう男だとダルヤは思っている。しかし、“つとめる”と言うに留めた彼の命が気になって。もし、彼の命が失われたとしたなら、――みずからのあずかり知らぬところで勝手に損なわれていたとしたなら。)追いかけていって殺す。(ダルヤの身にほとばしるのは怒りに違いなかった。生を与えておいて、生きろと言っておいて、それがあの男なしで行われるというのは、――否、それよりも身勝手な感情――みずからのゆるしなしに死ぬことは、どうにも我慢ならないのだ。)ラクシュミさま、おゆるしを……あの者だけは!(儀式の日、捧げたすべてのかわりに、あの白い男だけは! ――暗闇の中で過ごしてきた瑪瑙が、松明の灯りをとらえる。壁際に立つ白い男を、そして、白い男を射る者も。そこへ、鬱陶しそうに髪をはらう男を乗せた馬体が駆けた。薙ぎ倒される兵たち。当然、逃れたものもいるが……振り下ろされる曲刀。技巧はいらない。特別な力もいらない。ただ、握って、振り下ろせればいい。もともと騎馬民族の開発した剣だ、その力がもっとも発揮されるのは馬上だった。上から斬る。そのためにこの剣はあるのだから。噴きだした血が跳ね飛ぶ。肉を割き、骨の砕ける衝撃が手に伝わり、やはり扱いなれぬもの故に手が痺れて、それを手放すと、)生きて、――生きているな?アルビウス!(目指すのは白い男の元だった。開かれている門へ――外へ。)……わたし無しで死ねると思うなよ!- すみませんここもレス全部を指定させていただいてもおかしくはない……。もーーーかっこうよすぎます……どこかの騎士さまのようです……。ここまで動的な面って見たことがなかったように思うので、色んな面を見せてくださるダルヤさんに改めて惚れました……。
- (一部抜粋)モラードさんからこんな言葉が出てきたことに感動しました!
NO.82
もし、彼の命が失われたとしたなら、――みずからのあずかり知らぬところで勝手に損なわれていたとしたなら。)追いかけていって殺す。(ダルヤの身にほとばしるのは怒りに違いなかった。生を与えておいて、生きろと言っておいて、それがあの男なしで行われるというのは、――否、それよりも身勝手な感情――みずからのゆるしなしに死ぬことは、どうにも我慢ならないのだ。)- モラードさん流の殺し文句だと勝手に思っています。
NO.86
(青髪の男を乗せた馬の駆ける先、それは門であるが、目指しているものは正確にいえば門ではなかった。目指すものは生。苦痛を伴い、しかしほんものの喜びが存在する生。――生きたいと、そう願った少年がかつていた。女神と、そして王族にすべてを捧げ、この国に奪われ尽くして成長した男はいま、たった一つを手放すまいとする。白磁の男を――アルビウスという男を。“ダルヤ”をもういちど形作ったすべてを、奪われまいとしている。馬上にもう一人分の重みをまして、馬は再び駆けた。卵の殻を破るように――まだ見ぬ冬、そうたとえば、すみれの花が根雪の下から覗き、春が訪れるような様相で、外に出る。牢獄のような壁の向こうに!)……ッ!(門を潜った途端――褐色の男のおもてに、冷ややかな風が吹き付けた。……外にはなにもなかった。炎も、殺戮も。もちろん、甘い香油のにおいもしない。壁の中に充ち満ちていたなにもかもが、そこにはなかった。巨大な月ばかりが広大な砂漠を照らし上げている。岩と砂、それからほんのわずか、乾いた土の上で生き残る植物たち。ダルヤは、ほとんど呆然としながらそれらを眺めやって、馬を走らせている。)- 疾走感!からの、この場面の転換が本当に臨場感あるというかリアルで!ぐっとこちらも拳を握りしめながら拝見していました。
NO.86
…………、アルビウス……、外だ……。(名を呼んで、手綱を握っているはずの白い手に、まだ痺れの残る手を触れさせた。月が――美しかった。美しいのだと、思えた。うつくしい夜だった……。)- 特にこの終わりの一文が、本当になんとうつくしいことでしょうか……。生きているからこそ世界のいろいろなところに気づくこともできて、ああダルヤさんの人生がはじまっているんだなあと涙を…。
NO.91
飲む前から酔っ払いのようなことを言うなよ。……まぁ良いがね。- もうなにもかも……。疲れてもたれかかるダルヤさんがかわいくていとしい。声を上げて笑うっていうところもほんと…。終わりの文もとても好きで、人の営みっていう表現にほろっとしました。ただ二人だけで生きるというのではなくて、なんとなく開けた表現に思われて…。生きてきてよかった……。
NO.91
あんまり笑うな、小さく抗議するも、己を抱くその腕に、背に感じる厚い胸に青髪は凭れた。それは甘えるような意図もあったかもしれないが、唇が紡ぎ出したことばは、)……途方もなく、疲れた……。(そんな事実だった。息もつけない慌ただしい夜。酷使した心身が今になって軋みはじめ、重たい上に痛んでいるのがわかる。しかしすがすがしいとも感じていた。不思議な気分だった。悪くはない。)- 慣れないプラス御年齢の…とか言ったら怒られそうですね。
NO.91
――ああ。(そして、尋ねるような男の言葉に、ためらう必要なくダルヤは頷く。しかし、片眉を吊り上げて、すこし難しい顔をしながら。背後に手が伸ばされた。ほんの軽く、男を叩く。……傷ついた男の肩を。)……これを、なんとかして。たらふく飲んで、食らってから……だな。(明日を、未来を思わせるみずからの言葉に。――言いながら、ふと鮮やかな喜びが湧いて。かたい表情を綻ばせながら、声をあげてダルヤは笑う。振り返る代わりに、きらめく糠星と月を見上げた。もはや言葉で確かめはしない。共にある死を傍らに置いて、海は――青のすみれは、冬のすみれと生きるだろう。少なくとも、いまはそうやって信じられる。海を見て。朝を、夜を。季節を……長い冬を味わって。人の営みの中で、幸いを知る。誰々の語ったうつくしい世界を眺めながら。)- モラードさん、もといダルヤさんはロールのひとつひとつからほんとうに美しくて人間らしい世界観をお持ちなのだなあとうっとりします。
NO.91
(背後に手が伸ばされた。ほんの軽く、男を叩く。……傷ついた男の肩を。)……これを、なんとかして。たらふく飲んで、食らってから……だな。- 正直夫婦の単語が頭に浮かびました。
NO.91
(かたい表情を綻ばせながら、声をあげてダルヤは笑う。振り返る代わりに、きらめく糠星と月を見上げた。もはや言葉で確かめはしない。共にある死を傍らに置いて、海は――青のすみれは、冬のすみれと生きるだろう。少なくとも、いまはそうやって信じられる。海を見て。朝を、夜を。季節を……長い冬を味わって。人の営みの中で、幸いを知る。誰々の語ったうつくしい世界を眺めながら。)- モラードさんの人生に幸あれ!アルビウスさんも!
Petit Event
NO.10
……命令には従わなければ。――故に、脱げ。- 焦りが顕著に現れていて珍しい姿に不謹慎ながらにやつきます。
NO.14
……おまえ、でかい図体をして生娘のような手間を取らせるつもりか。- 生娘。モラードさんの言葉の選択がわりと好きです。
- ごめんなさい!と思いながらすごいニヤッニヤしてました。笑
about PC
about Morad
デレデレになりすぎてもはやプロフィール見直すことが恐ろしいのですが、まず言い訳させていただきたいのが本編中モラードがやたらイライラしたりアルビウスさんに当たったりしていたのは、怒りっぽいのではなくて女性特有のヒステリーとストレス性の早め更年期障害を意識していたことで……。モラードについては、序盤はこの男そのものの性質というよりも『去勢された男性』として動かすように心がけていて、女の陰湿なところや感情的なところや汚いところが少しでも出ていればいいなあと思っております。宦官と言えば辮髪のイメージで、モラードもキャラメイクの段階では頭を丸めていたのですがBLということを思い出して慌てて長髪にした覚えがあります。
期間中に設定がくっついたり消えたりしていたので、はじめに考えていたものとは少々異なっておりますし、本編ではもう過去のこと、と割り切っていてほとんど触れなかったのでさらっと読み飛ばして頂ければ幸いなのですが、ダルヤ(モラード)はサダルメリクの貧民街で育っています。幼少期のダルヤは酒浸りの父と共に暮らしていて、子どもでも出来る簡単な仕事をさせて貰いながら日銭を稼いだり食べ物を分けて貰ったりしていました。が、日銭はほとんど父の酒代に消えてしまうので、現物支給以外に良い思い出がありません。身近に理想の成人男性のサンプルが無かったため、宦官として宮仕えを果たした後は徐々に女性の方にも感化されていきました。母親は身分の高い女性で、ダルヤは不義の末に生まれた子でした。
父が死んだころにはダルヤは成長期。もはや飢えに身体がついていかなくなり、死を感じ始めたダルヤは、生き残るための手段として宦官となることを選びます。4thイベントのタイトル会話でアルビウスさんと友についてさらっとお話させて頂きましたが、ダルヤにも仲間のような、友人のような存在はおりました。けれど彼らは貴族嫌いで、宦官となることを選んだダルヤへ強い拒絶を示したため離別しています。ダルヤの中で彼らとのことはちょっと苦いながらもそれなりによい思い出となっていますが、自分が捨てたものの話なのでアルビウスさんにお話することはないかもしれません。
image CV
中田譲治さんを目指しつつ、結局遊佐浩二さんで落ち着いたかなというかんじです。お好みのほうで…。
PL message
江藤さまより
Desert Roseさま完全終幕、祝着至極にございます。期間中、多くの皆様にご迷惑をおかけし、またたいへんお世話になりました。お初にお目にかかります、玉掴みの玉無し野郎・モラードPLでございます。砂漠でアツいホモがしたい!大好きな宦官がしたい!そんな欲望を先走らせながら参加が叶ったザローズさま。ほんとうの意味で胸を熱くさせて頂きました。激アツでした……。残念ながら当初のメンバー全員そろっての終幕を迎えることは叶いませんでしたが、素敵で可愛らしいメンバーに囲まれて、プレッシャーで息が止まりそうになりながらもめいっぱい楽しませて頂いて……。ドキドキもハラハラもたくさんさせて頂き、うつくしいともみにくいともとれるようなさまざまな執着のかたちも見せて頂いて……。充足感でいっぱいのふたつきだったなあと今改めて振り返っています。
また、ペアであるアルビウスさん。他の場所でもお話させて頂きましたが、ほんとうに最初から最後までたいへんお世話になりました。アルビウスさんとお話することが出来た二か月間は、とても充実したものでした。すでにバレバレであろうと思うのですが、PCはともかくPLはほんとうにアルビウスさんのことがだいすきで……モラードというどうしようもない男を動かしていたため、せめてPLからの好意をお伝えしたく、なるたけ早め早めの活動を心がけていたのですが、それ以上かと思うような速度で返ってくるレスに喜びながら戦いておりました。その結果、たくさんお付き合いいただくことが出来てほんとうに幸せでした。また、生きるという選択肢まで与えて下さって……ほんとうに……。モラードはキャラメイクをした時点でたぶん死ぬ、と考えていたPCでしたので、このような結末を迎えることが出来てPLのほうがむしろ戸惑いを隠せないようなここちでいます。あらためてログを読み返していると、後半のデレデレぶりだったり、迷走具合だったり、展開力や文章力のなさ、山盛りの誤字……と目を覆いたくなるほど反省すべき点は多くあるのですが、そのすべてを楽しかった良き思い出として振り返ることが出来るのは、ひとえにアルビウスさんのおかげです。ほんとうに、ほんとうにありがとうございました。モラードが“ダルヤ”としてアルビウスさんの隣で生きられることの喜びを噛み締めます……。そしてあの、折角なので謝罪させて頂きたいのですが1stイベントではモラードが大事なところを鷲掴みにしてしまって、誠に申し訳ありませんでした。つい手が滑って……。
これ以上PLの言い訳会場になってしまう前に、モラードのPLとしてはこのあたりで〆させて頂きますね。どうかザローズにかかわったすべてのみなさまに幸多からんことを、という“願い”と愛を込めまして。ありがとうございました。また会えることをねがって!
本編でもモラードさんに対する感情をただこれっ!と一言でまとめることができなかったのですが、今また、ううーんと考え込んでいます。きっとそれも、お話を通して、たくさんの異なった面からモラードさんの魅力を見ることができたからだと思います…。後宮という場所はそれまでのアルビウスには縁のない場所で、その長でらっしゃるモラードさんというのはなにか底の見えなさ、不気味さというのも感じて。男性として生を受けながらも女性性も持ってらっしゃって、しかも後宮の影として生きてきた身は無性でもあるような…人ならざるもののような魅力をお持ちでした…。かと言って人間らしくないというのではまったくなく、その喜びも嫉妬も戸惑いも恐れもなにもかもが生きた人のもので、ひとつひとつ丁寧に描写される心の動きにいつもこちらまでも揺さぶられておりました。うつくしくってはかなくてこわくてかわいくてかっこよくていとおしい。序盤はPLとPCの感情の乖離があんまり激しかった(PLはもう初めから終わりまでモラードさんすきですきですきで…)ために苦しかったところもあったり、5th後半からは、どういう形であっても物語の終わりは死で締めくくることになるのでは…と思って不安でおりましたけれども、こういった形の終わりを迎えられて、本当に奇跡のように思っています。幸せです……。また自己価値の喪失という部分で、アルビウスもそうした要素は持ってはいましたけれどもモラードさんのものはそれよりずっと根深くって。きっと自分から新しい何かを求めるというのは不安の大きいことだと思うのですが、一歩を踏み出してくださったことが何より嬉しく思います。これからのダルヤさんの人生がゆたかなものになることをもちろん願わないわけもなく、アルビウスがその手伝いをできたなら、それってとても幸せなことだなあ…と噛みしめつつ。たくさんお付き合いいただいた時間の中で、ドキドキもワクワクもハラハラも、本当に多くの楽しみをいただきました。心から大好きで、大切です。ありがとうございました!