憧れを原動力に生きる少女だ。現在、彼女の心の大部分を占めるのは中学時代からの先輩である水島密の存在だ。染谷は彼女の追っかけ隊を自認している。精一杯に背伸びをした大人びたメイクや装いも、吹奏楽部でサックスを吹いているのも、全ては彼女の影響だ。出会った瞬間に運命を感じ、高校も彼女が居る事だけで選んだ。だが、所詮は真似事に過ぎないのも本人が一番よく理解している。本来、染谷詩花という少女は喋り好きで喧嘩っ早く、口より先に手や足が出てしまう血の気の多い気性の持ち主。細かい事が苦手で大雑把、不器用すぎて最初は楽器の演奏も大苦戦。けれど負けず嫌いでもあるので、悔しさを燃料に歯を食いしばって上を目指すタイプ。