年頃の女の子な見目とは裏腹に口を開けば僕という一人称に女性らしからぬ物言いは見た目と中身がどうにも一致しないようで一致する不思議な女。そんな口調になったのは幼少期に出逢った御伽噺の"魔法使い"という存在が鍵だ。主人公達の願いを叶える存在は名の由来を求めた自分にとって憧れの対象となり少女は魔法使いになると夢見がちな目標を持って十数年の時が経過し―御伽噺から好みの神話まで読み漁る本の虫になった女が持つ身体能力が毎年叩き出す記録は最低値を更新するが、最低値なりにも使える所あらば使用して周りを嚇かせる。それが指摘された際には魔法を使った。と年相応に戯ける姿は普段扱いにくそうに思う先入観を払拭するかも。