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二階堂聖&二本柳和親
--- ** 2019/01/23 (Wed) 02:38 |
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図書室で頻繁に顔を合わせる知人である。二本柳がレシピ本やラブレターの効果的な書き方、盗撮が捗る本などを借りていくうちに図書委員会長である二階堂と交流を持つようになった。今では料理部にお茶を提供する代わりに、図書室にて開催されているお茶会で提供する菓子や料理などを分けてもらうなど、グループとしての交流も持っている。 | |
知ってました?僕たち、陰ではダブルツーと呼ばれているんだとか。
二階堂聖 ** 2019/01/24 (Thu) 15:29 |
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(心地良い陽だまりに包まれたカフェテリアの特等席。傍らにあるポットの中で茶葉が開くのを待つ間、焼き立てスコーンにクロテッドクリームを山盛り乗せていた所であった。迫る靴音が刻む独特のビートに、嵐の訪れを予感する。)おはよう、の時間ではありませんけれど。どうぞ、僕も丁度話し相手が欲しいと思っていましたので。(向かいの座席を手で示し、追加のカップを注文する。間もなく運ばれてきた揃いのカップに注ぎ口を寄せて、そのままカップとの距離を引き離すように高度から注ぎ込んだ。もう一つのカップも同様に。最後の特別な一滴は、仕事熱心な彼への慰労を込めて。これぞおもてなしの心である。)……二本柳くんですか?(てっきり、先日取材と称してやって来た猪突猛進ボーイこと新聞部一年・モブ山モブ男くんをもぐもぐペロリした件に対する抗議だと思っていたのだけれど。瞬きを繰り返した双眸が、たおやかに緩む。)二本柳くんとは友人ですよ。彼、料理部でしょう?時々ご馳走になっているんですよ。(半分に割ったスコーンに噛り付くと、バターの芳醇な香りと仄かな甘みが口内を満たしてくれる。口の端にクリームを付けるようなドジはしない。何故ならば、二階堂聖は攻め様だから。)先週ご馳走になったエッグタルトも実に美味しかったです。そういえば、香坂くんの好きな食べ物は何でしたっけ?(猫が足元をすり抜けるよう、するりと話題を逸らすのは私生活を曝け出すことを拒む男の常套手段。程無くして、話題の中心は食堂の日替わりランチへと移行していた。彼との付き合いの中で会得したノウハウを纏めた「新聞部の取材を交わす方法 百選」が書籍化される日も、そう遠くなさそうだ。)ふふ、僕がきみを邪険に扱ったことなんてあったかな?(顔を見合わせ、沈黙。数秒後、同時に零した笑みが和やかに木霊する。――さて、それでは。独りぼっちのお茶会を再開しようか。) | |
それは知らなかったよ!ヒメも知っているのかな!?
二本柳和親 ** 2019/01/25 (Fri) 01:25 |
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おはよう、香坂くん!元気かい?新しいヒメ情報、何か入ってる?(新聞部の部長に声をかけられ、開口一番に満ち足りた顔で問うのは、愛しき姫君の事。じゅるりと唾液が滲むのは不可抗力。)…特ダネ?いいよ、いくらでもすっぱ抜いて!そうしたら、僕の特ダネがヒメに届くかもしれないからね!あぁ、楽しみだ…!(ヒメの事となると格段に人の話を聞かない少年は頬を紅潮させ、彼に詰め寄った。しかし、困った人への対応にも慣れているらしい彼は平然と“あの人”への問いを重ねる。)あの人?ヒメの事だね!だけど惜しいね、話題なのは今どころか年中無休だよ!僕とヒメの関係は王子と姫、愛し合い、将来を誓い合った仲――え、ヒメじゃない?二階堂くん?……あぁ。いつも料理部にお茶を提供してくれる彼だね。いい友人の一人だよ。お茶を貰っているお返しに、お菓子や料理を渡しているんだ。僕の作るものは、どれもヒメに食べてほしいものばかりだけどね!……ええっと、なんだっけ。二階堂くんの話…図書館でよく見かける友人…だけど、それ以外に何かあったっけ?そんなに話題になってるなんて知らなかったな…ヒメ以外の話にはあまり興味ないんだ、僕。それより、ヒメの話をしようよ!ちなみに今日のヒメを見た感じだと、また少し筋肉が増えていて…素肌を拝める日が待ち遠しいよ!え、二階堂くんの話が聞きたい?…彼の提供してくれるお茶はどれも絶品で外れがないから信頼してるよ。部員たちも大喜びだし、僕もヒメに美味しいお茶を淹れられるように参考にしてるんだ。……それぐらいかな?(ヒメを全力で追いかける分、それ以外の他者への興味は薄く、表面的な回答に終始するだろう。それを察したのか、感謝の言葉と共に此の先の予告もされたなら、気にしていない――というより、無関心ゆえのおおらかさで笑った。)どうぞご自由に!邪険にはしないよ。でも、僕とヒメの邪魔はしないでね?愛しいヒメへの恋路を阻まれたら…ほら、どうなるか自分でも分からないから。(最初から最後まで本題よりヒメの話題の割合が高くなったインタビューを終えた後、二本柳が追いかけるのは愛しいヒメの可憐な背中に決まっていた。) |