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ラフィー・イスハーク&五稜院征四郎

--- ** 2019/01/23 (Wed) 02:35

何度かエンカウントしているし、会話もしたことがあるが、話が通じたことがない。あまりに会話が成立しないため会話ひとつひとつを質問攻めにされた経験を持つ光と闇の王国の支配者はカレーの話を持ち出したがそれも通じなかった。意思疎通できる話題は姫路のみ、趣味の合うふたりであるが、腕ずくで奪い合ったりはしない。ふたりの王は国際問題に敏感なのである。
ところで「光と闇の王国」とは、具体的にどこにあるのだろうか。

ラフィー・イスハーク ** 2019/01/24 (Thu) 10:47

(姫路を探し回り校内を歩いていた最中に呼び止められ、メディアを敵に回すのはあんまりよくないよ、という父親のふんわりとしたアドバイスを思い出し、足を止める。王たるもの、ファンサービスをする余裕も必要なのだ。)生憎だが私は姫路に一途でね、新聞記者殿を満足させるようなスキャンダルは持っていない。(にこやかに、けれどきっぱりと言い切り踵を返そうとするが、先回りをされ再び脚を止め。この男、なかなかできる。素人の動きではない。)五稜院?恋敵のうちのひとりだが……、顔と名前と、どこぞの支配者であることくらいしか知らんな。私が話す言葉は通じているようなのだが、彼が喋る言葉が理解できん。耳で聞く限りは日本語なのだが…。そもそも彼は学生なのか?(制服を着ている以上バラ学の生徒であることは分かっていたはずなのだが、正直あまりの言葉の通じなさに彼の学生生活が想像できずにいた。つい地味に気になっていたことを香坂に訊ねると、「五稜院さん、3年生ですよ」。驚いたように見開かれた双眸は、砂漠の夜に輝く満月のようなトパーズ。)……先輩だったのか、それは知らなかった。いや年下だと思っていたわけではないのだが、年上だと思ってもいなかったものでな。強いて言えば宇宙人だと思っていた。姫路の魅力は成層圏をも超えるのだなと…。まあ先輩だろうが宇宙人だろうが、相手にとって不足はない。姫路を射止めるのはこの私だ。(傲慢に、そして誇らしげに胸元に置かれる右手は、今日も愛しの姫君に差し伸べられる予定だ。思わぬ邪魔が入ったが、これにて話が終了なのであれば、唇に刷いた薄い笑みと共に今度こそ踵を返そう。)ふむ、そうだな、私と姫路の間に立たなければ邪険にはしないさ。立った時には容赦はしないから覚えておくがいい。――ではな。(首に巻いた故郷の織物がふわりと舞えば、ほのかに甘い薔薇の香りが残るだろう。)
ククク…知る勇気があるか?知れば決して平穏には還れぬぞ。

五稜院征四郎 ** 2019/01/26 (Sat) 17:02

(†† 堕天しておよそ六千五百日目の朝――…… ††いつもと変わらぬ朝を迎える筈だった五稜院の前に、いつもとは違う異質なものが舞い降りた。「インタビューをさせてください!」と前のめりにやって来た男。さて名前は何だっただろう。少しばかり考えるが、生憎彼の真名は忘却の彼方に捨て去られているらしい。思い出せなかった。代わりに緩く首を傾げ、唇を開く。)鳴り響く祝砲を切り裂く哀しき堕天使の産声――…安息の地は何処へ?(※今日も良い朝ですね。ところでそんなに騒いでどうしましたか?)ふむ、余に天啓を示せと言うか。良いだろう。禁断の黙示碌と謳われた我が予言(アモス)その身に焼き刻み還るが良い!(言って、長い前髪に覆われた紅蓮の瞳を片手で覆った。よくあるお決まりのポーズだ。)ラフィー……太陽の血を引く光の民よ。運命の女神が司りし天秤が月下で奏でる夜想曲――、水面で揺れる影は偽りでしかないのか?永久に交わらぬ楔を打ち立てようか…断じて否!罪の色に染められた翼を折り、今宵堕天使達は暫しの安息に浸るだろう(※噂には聞いています。優れた家系の生まれらしいですね。でも残念ながらそんなに深い関わりはないですよ、学年も違いますし。仲が悪いのかって?いえそんなことは。趣味も合いますし、いつかしっかりと言葉を交わしてみたいとは思っています。ただ、姫路が関われば話は別です。今は休戦中ですが、必要であればいつだって戦いますよ。勿論)(さて、記者が正しく五稜院の言葉を理解したかは定かではない。なんせ独自のマリアージュばかりの難解な語録ばかりだ。けれど語るべきことは語ったと言わんばかりの満足そうな表情を携え、一度頷けば校舎に向かって再び歩き始めた。再び呼び止められようとも、今度は足を止めることはないだろう。この足を阻むことが出来る者、それはこの世でただ一人。祝福の形をした愛しい天使、姫路輝夜だけだから。)
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