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南風原朱鳥&鷹司國昭

--- ** 2019/01/23 (Wed) 02:33

直接的な面識はほぼ無いと言っていい。何故ならば政府側の人間にとって暴力団組織は基本的に廃すべき存在であり、また暴力団組織にとっても、「鷹司」は敵対する存在であるからだ。祖父同士がバラ学の同級生であることも因縁の一因である。鷹司の父親が、暴力団組織を生かさず殺さずの塩梅で大幅に力を削ぐ法案を通したのは、そう古くもない出来事だ。
黒い噂でも流されているのかと思ったよ。はっはっは!

鷹司國昭 ** 2019/01/24 (Thu) 19:20

やあ、おはよう香坂。この美貌の私を取材かい?構わないよ、存分にこの美を写し取ってゆくといい。ノブレス・オブリージュ、私にはその義務がある。(完璧と称する他ない微笑みだった。口角がきちんと持ち上がり、世を慈しんでいると言わんばかりに優しげに細められた眼差し。あまりに端正な顔は時に作り物めいて鷹司を表現するが、そこに表情が乗ると不思議な程になつっこくなった。時刻はちょうど登校時間。ヘリで屋上に到着したところを彼に捕まったかたちになる。さて何を問われるのか。見つけたばかりの芸術品について問われるのかもしれない。やっと制服が馴染んできたばかりの彼か、触れなば落ちんとするガラス細工のような彼か――。)南風原朱鳥?(表情も声色も変えぬままに、確かめるようにもう一度呟く。面識は――ない。ただ、知ってはいる。)『南風原組』のご子息だね。やあ、彼とはどんな関係でもないのじゃないか?お互いさして面識もない。ああ、姫路を奪い合うライバルとしては、とても強力かもしれないね。不思議なことを聞く。(手にしていた薔薇を己の鼻先へやる。かぐわしい花の香り。一層微笑みを濃くした。)永田町でのことは今ここに持ち込むべきではない。私も彼も、まだ当事者ではないのだからね。火のないところに煙は立たないが、煙が立っていると大声で言うことは出来る。三流ゴシップ誌のような真似はしないでくれよ、香坂。そうなれば校内新聞なぞ読む価値がないと触れまわるところだ。(くすくす冗談めかして笑いながら、彼の肩をぽんぽんと叩く。さして面白いネタは取れなかったろうが、今後も取材を続けるらしい彼に、)構わないよ。私は正々堂々としている。いつでもね。(そう言った。そう、恥ずべきことは何も無い。文民の戦いは武官とは異なるのだから。)
癒着疑惑とか何とかってね、ありがち。笑えなくね?

南風原朱鳥 ** 2019/01/25 (Fri) 20:35

押忍!おはようございまーす。新聞部部長さん?(校門を潜り抜けたその時、突如現れた新聞部部長を名乗る相手へ反射で一礼と挨拶を交わす。僅かに瞠目した双眸は特ダネにも取材にも身に覚えがなく首を捻るも、相好は明朗だ。)えっ俺話題になってんの?へえ~~~それって悪い意味?あはは、特ダネになるかは分かんねーけどいいスよ。なに?(擽ったさと好奇心に駆られ、片手が首の後ろを掻きながら“取材”とやらを待ち望んだ。されど、耳朶を打つ肝要の質問には正直耳を疑う。)はあ?(朗らかな笑顔も瞬く間にぶっ飛んで、思わず眉間を歪めた第一声は威圧に近しい。)そりゃー名前くらいはご存知ですけど……関係も何も、ちゃんと話したこともねッスよ。あ~~顔も知ってます。目立つから、緑の長え髪。はは、目立つっていや俺もか。(乾いた笑い声を響かせながら、金メッシュを摘むように少し指で撫ぜた。「にしても、何でまた“鷹司”?」と訝しげに細めた一対の紅玉が、彼を覗く。)一時期ウチの親父は鷹司が~鷹司の野郎が~~って煩かったけどね、別に俺はなんも関係ねーし……──ヒメ先輩のライバルとしてえ?あの人ヒメ先輩狙ってんの?別にヒメ先輩に限らず、誰にでも“ああ”じゃないの。知らねッスけど。(確かに身近で目にした覚えはあれど、如何にも白々しく映った位の記憶しか無い。話題の人物との間に因縁があるならば、それは好きでもない家から引き継がれたものだ。聞きかじりの縁など、南風原朱鳥には関係が無かった。改めて深く息を落とす。)朝練あるし、これでいッスか?どーも。(思わぬ名前を此処でも聞く羽目になると思わず、如実にうんざりだった。そんな噂が立っていることにも。早々に目礼で去ろうとした背中に届く声には、頭を掻く。)いーけど、何も出てきやしねーッスよ。そんでも良けりゃご自由に。(既に邪険と呼べる気もするが、掌をひらつかせて取材を〆た。南風原と鷹司、双方の身の上を知った上で言っているのだろう。流石白薔薇学園の新聞部。武道場へ向かう最中の宙にぽつり、怖いモンなしだね、と吐息が舞った。)
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