コート内で獅子奮迅の勢いで球を打ち込む青年は、ラケットを手放した途端に純朴な青年へと変貌を遂げる。テニスの最中は轟々と燃え滾る闘志をまとい、感情の振り幅も大きくなるのだが、スイッチをOFFにすれば闘志は内側へと引っ込み、お人よしで押しに弱い面が目立つため最初はそのギャップに驚くことだろう。平常は個性的な青学メンバー内で埋もれがちで縁の下の力持ちタイプであり、気弱で謙遜しがちだが誠実な青年で、信念を貫く心の強さを持つ。実家の寿司屋を継ぐべく、中等部を卒業すると共にテニスを辞める意思も固まっているのだが、同輩やライバルとテニスをする度に皆で歩んだ想い出が蘇り、心が疼く日々を送っている。嘘は下手。