お天道様の下でもお構いなしに沈む瞼の裏に隠されるのは、怠惰ではなく究極の快楽主義に近い。良くも悪くも白黒はっきりしており、興味のないことはとことんスルーしがちな分琴線に触れた物事への意欲は凄まじい。要約すれば気分屋で、代名詞にもなりうる睡魔も相まって相手の寛容な部分に甘えがちである。そんな性質がある程度許容されているのは、迷惑をかけたとて謝罪より感謝を先に出してしまう人懐っこい性格故か。そんな男がテニスを継続している理由はもちろん「楽しいから」一択。勝ち負けは二の次で、敵のスーパープレイにも僻まず瞳を輝かせ、マイペースに実力主義の中を生き残っている。